ラガーマン日誌3
自分、
男を容姿・体型で判断する事は、ないんですが
(自分もデブでバカだし…女の子は容姿っすけど)、
生意気なんですが、
お互いの感性、
信頼が一番大事だと考えてます。
意味合いは違うかもしれませんが、
学生の時に強烈な感性持った奴が下に、いました。
自分の八幡山ラグビー寮での、
三年四年生の時、
同じフォワードのフロントロー
(スクラムの第一列)
で、
バインド(組合う)する奴が、
自分の部屋子として相部屋に付きました。
高校日本代表の肩書を持った根性の座ったデブい奴でした。
そいつが入学時は、
思いっ切り体育会系、奴隷志願者だと思いました。
(笑)
自分の一・二年の時の部屋付き先輩は、
どこに行くにも、
俺を連れて歩いたんですが
俺は、三・四年時の時の部屋付きボウズには
「付いてこんでもエエ。自由にしとれ!」
と言っても、
ドスドスと、いつも自分に付いていきました。
なんとデートまで付いてこようとして、
「先輩の彼女、紹介して下さい」
…阿呆か、こいつは…と思いました。
吐くまでキン玉を殴り続けた事も、
良くありましたが、
ずっとナツイてくれてました。
(多分、殺したろと思った事もあると思いますが)
あそこまで来ますと、
こちらも、
奴の事、
可愛くなります。
身長、体重は、自分より一回りデカい、
約180㌢120㌔くらいありましたから、
部屋が暑苦しいし
狭苦しいし、
風呂場でもすぐ後ろに付いてきて、
必ず背中流してきます。
ですから、
自分が湯船から出ますと、
素っ裸で高速で風呂から上がってきましたから
(笑)
マジに素直で純粋で、
やんちゃな、顔、ガタイ、していました。
一年の秋から、
一本目に入り、
俺とバインドすることにしてました。
自分の部屋子になって
二カ月くらいしてから、
地獄の夏合宿に入る前に、
寮の二人部屋での蒸し暑い日の事でした。
二人ともパンツ一丁姿で部屋で飲んでましたら、
「先輩、センズリの手伝いしましょうか!
フェラでもしますよ!
くわえるの何とも思いませんっすから」
…こっちの方がドン引きしました。
なんかムカついてきて
奴の金玉、まともに蹴り上げて
「お前、今までに、くわえた事あるんか?!おーん」
と、恫喝まがいに聞きましたら、
膝付いてタマ押さえ涙目になって
「そんなん、あるわけないっすよ、
でも大学入って、
一・二年で誰かの部屋子に選ばれたら、
二年間はその人の奴隷にならないと、
駄目だぞ、
一本目の人の部屋子だとレギュラー有力候補って事だから、
命令されたらチンチンでも舐めなイカンのだぞっ
て高校の監督に言われて…
ラグビー推薦で入れましたから、
ラグビー部で部屋付先輩に嫌われ、
首になったらアカンですから…
ましてや代表に選ばれた先輩の部屋付きになれたんだから、
大学首脳陣に、おまはんは、
期待されてんだぞって…
田舎の高校の監督から、
ワザワザ励ましのお電話頂いて…、
ヘタリました…
では、すみませんです。
うちの九州の田舎の高校から
ココへ推薦してもらえたのは
俺が初めてでしたから、
ましてや、親戚の中でも、
大学に進学したのも俺が初快挙で、
親も大喜びで…
我慢に我慢してガンバレよ、
必ず芽が出るから!
って監督初め同期、後輩達に送り出されましたから…」
って言いながら
顔グチョグチョにして泣き出してしまいました。
思いました!
こいつ背負ってる物が違う、違いすぎる
だから、
筋金入りの根性持ってやがる、
と。
このガキを絶対に一人前のラガーマンに育ててやらないと…
ラグビーも、男としても…
本物のラグビー精神を
徹底的に刷り込んでやろう、
と思い、
その時、
奴を上半身裸で、
思いっ切りずっと抱きしめて、
頭グチャグチャに揺すって
「よーく、わかった、俺に付いてこい!」
ってカッコつけて、言っちゃいました。
それから、監督さんからも、主将からも
同期の奴らも、
俺と部屋付き後輩が同性愛っぽい、
と
疑われてしまいました。
練習中も合宿でも、
いつも自分にドタドタくついてました。
俺も、
奴が、
他の先輩連中等に陰湿なイジメにあわないよう、
奴がミスったり、
ヘタったりした時は、
迷わず金玉殴りつけたり、
ボコボコに半殺しにしてから、
おぶって部屋に連れて帰ったりしました。
練習や試合で、
ゆるんでる時は、
人前でも構わず顔面ぶん殴るか、金玉潰しでした。
ラグパンとか下着、タオルも
共有してましたから、当たり前にインキンうつしてやりました
(笑)
自分が卒業する時、
追い出し試合の後、
握手したら
手にぎったまま、
マジ泣き続けてくれて、
新幹線東京駅でも
情けなさそうな、
切なそうな、
物欲しそうな顔して
送ってくれ、
田舎までも付いてくる勢いでした
(笑・泣)
実は、自分が寮で爆睡している時に、
奴が俺の竿や玉をかすかに触ってんの、
気が付いてましたが、
今でもずっと秘密にして知らん振りしてました。
もう、3児のパパですが、
まだ、
今でも東京から時々あそびにきてくれます。
思い出すと、恥ずかしく赤面するような、古きよき思い出です。
続
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