砂浜の用心棒2-2.屈辱



ライフセーバーの仕事内容は主に砂浜の監視である。もし砂浜で異常があると一番に駆けつけなければならない。

逆にいうと異常がない限りは暇である。炎天下の中で海パン一丁で立ち続けなければならず、忍耐力が必要な職業でもあった。

「今日も暑いな山内」
「そうっすね」

山内や江城がいるこのビーチでは十数人ほどのライフセーバーがいるのだが、休憩中や訓練中の人間を除くと、6人ほどの男達が二人一組で監視を行なっていた。

山内と江城はだるそうに砂浜を歩く。今日も異常が無く、穏やかな晴れ間が広がっている。

たまに若い女の子達が写真撮影をお願いしてくる。

江城はビキニ姿の女の子に肩を回して、その後ろで山内は江城の指示でマッチョポーズを決めて、笑顔で撮影に応じていた。
女の子の1人が山内の逞しい腕興奮した様子で触っていた。

それもたまにの出来事で、やっぱりすぐに暇になる。

「暇っすね」
「異常が無いとライフセーバーなんてこんなもんだ」

山内は歩きながら、自分の大胸筋を揉んだ。もっと鍛えなければ、そんな事を考えた。

「先輩、さっきからどこ見てるんすか?」
「ああ、さっき一緒に撮影したビキニの女の子達だ」
どうせエロい事考えているのだろうと山内は思った。その考えを見透かされたのか、山内は股間を叩かれた。

「うおっ!!」
「今お前顔が引きつってたぞ」
「う、うす。すみません」

金玉がジンジンと痛んだ。
ビーチの真ん中で山内は股間を押さえて屁っ放り腰になった。
金的鍛錬を始めてからというもの、江城は仕事外問わず金玉を責めてくるようになった。

二人きりの時なら良いが、大勢に見られる場所でやられるのは恥ずかしかった。それを言うと江城は「根性が足らん」と怒るので、口答えせずになるべく静かに悶絶するようにしていた。
さっきの写真撮影の時にやられなかっただけでもマシだ。

「やっぱり金玉は痛いっす」
「まだまだ鍛え方が足らないんだろ。もっと辛い金的して鍛えねぇとな」

江城は恐ろしいことを言うが山内は応えた。

「お願いするっす」
「そのお願いは今やって欲しいって事か?」
山内は返答に困った。そして沈黙が出来ると拳が飛んでくる。

「はぅっ!!」

誰が見ていようと気にしない。江城は気にせずに山内の股間を叩いた。

前側にモッコリ出っ張った股間を殴られて、思わず腰を引いた。
チンコもろとも金玉を殴られた。

「悶絶すんのが恥ずかしいなら耐えろよ、もう1発金的すんぞ」

金的すんぞと言われたら、黙ってさっさと股間から手を離す決まりになっている。そうしないと怒鳴られるだけでなく、後でもっとキツイ金的をされる羽目になる。

山内が黙って手を後ろに回して股を開けると、江城が視界から下に消えた。その直後に急所が正面からカチ上げられた。

「ぐぉぉぉ!!!ぅっ!!…」
山内は堪らず膝をついて赤色のモッコリを両手で押さえた。股間を押さえる姿を海水浴の客達に見られるのは恥ずかしいが、どうしようもない。
内臓をえぐるような痛みで反射的に押さえてしまった。
金玉の下から腕全体でモロカチ上げられたのだから当たり前だ。

「金玉やられてもすぐに立ち上がれ!!」
江城の一喝で山内は何とか地面に足裏をつけた。
そして内股気味で身体を折り曲げて股間を押さえた。

平静を装いたいが、男子最大の急所だけあって、金玉の痛みはすぐには治らなかった。金玉がジンジンと痛むだけでなく、下っ腹にも鈍痛がある。まるで腹中で鬼が暴れているようだ。

際どいサイズの水着を履いた強面のマッチョなライフセーバーが、顔を歪めて股間を押さえていれば、嫌でも客の目にとまる。

山内はその事を気にして痛む股間から手を離した。それを見て江城が満足げにうなづく。

「おう、わかってきたじゃねぇか。痛くてもな、痛むそぶりさえ見せなければ効かないと思わせることができる」
「うす、でもタマ痛いっす」
「急所なんだから当たり前だろ。おまえ、本気で金玉鍛えられると思ってたのか?」
江城のその言葉は意外だった。
「男の急所は鍛えらんねぇよ。俺だって今金玉やられたら悶絶しちまう」
いつも堂々としている江城が、金玉を責められて悶絶する姿は想像できない。
しかし男である以上、江城だって金玉は急所だ。その事は山内もわかっていた。

わからないのは急所が鍛えられないという点だ。現に自分は以前よりも急所攻撃に耐性がついたと自負している。
だから、次の江城の言葉を聞いて納得した。

「覚悟さえしとけば、いきなり急所を蹴られてもすぐ立ち上がれる。今鍛錬しているのはそこだ。あとは痛みに慣れる事だな」
「言われてみれば、少しだけっすけど、前よりはキツく無いっす」
「だろ」

そんな話をしていると、二人の元へ若い青年2人が声をかけてきた。
「何してるんすか?」
ライフセーバー2人と違い、青年2人は細身でゆったりとした水着を履いていた。
「なにって、ビーチの監視だ」
「そうじゃなくて、さっきマッチョなお兄さんの股間を殴ってませんでした?」
「ああ、まあな。ただのじゃれ合いだ」
江城がそういうと、青年の一人は不思議そうに首をかしげた。
「へー」
「なあ、戻ろうよ。そんなに気になる事でもないだろ」

そう言って青年達が帰ろうとするところを江城が引き止めた。

「丁度いい、お前ら」
「なんすか?」
「実を言うとな、こいつの金的鍛錬中なんだ、1発蹴っていかないか?」
山内の顔が引きつった。
「え?本気っすか?」

「金的ってなんすか?」
「男の急所があるだろ?そこを責める事だ」
気弱そうな青年は苦笑いするが、もう1人の方は目を輝かせた。
「ねぇ、やめとこうよ」
「ばーか、面白そうじゃん」

江城は山内の方に振り返ると言った。
「これも鍛錬のうちだ」

江城の勝手な提案で、山内は股を開かされ、手を後ろにやった。
江城からやられるのならまだしも、一般人にやられるのは正直言うと嫌だった。
しかも自分よりも年下で身体も小さい青年達にやられるのは男の沽券に関わる。あからさまな不満が顔に出ていた。

「別にやめても良いんだぞ?」
「いや、やるっすよ」
やけくそだった。そもそもの目的は自分に自信を取り戻す事だ。ここで逃げるわけにはいかない。

「手加減なんてしなくて良いからな。こいつの股間にぶら下がってる膨らみを、遠慮なく蹴り上げてやれ」

青年達の話し合いの末、まずは気の弱そうなメガネ君がやる事になった。

「本当にいいんですよね?」
山内の顔を恐る恐る覗きながら言う。青年にとっての山内は、遥かに身体がデカくて怖い存在だった。厳つい顔をしているから尚更だ。高さも30cmほど違い、横幅も倍くらいある山内をしたからそーっと見上げる。

「おい山内、怖い顔してないで、もっと笑えよ」
今から自分の金玉が蹴られるわけで、笑えるわけがない。

「いきます」
その掛け声で青年は半歩下がると、思い切り足を振り上げた。山内の予想に反して、青年の蹴りは重かった。

スピードとキレのある蹴りは勢いよく金玉捉えた。
青年の骨ばった爪先は薄い水着に包まれた山内の右睾丸を押しつぶしながら、上へ向かった。その次に左睾丸を抉り、チンポを巻き込みながら山内の骨盤にぶちあてる。

山内は踵を上げて衝撃を和らげようとするが、大して効果もなく睾丸は爪先と骨盤に挟まれて、空豆のように押し潰された。

「ぐぉわっ!!!!!!」

山内の股間はブルルンと弾けた。堪らず大声をあげて両膝をついて前のめりに倒れこむ。

血の気が引いた。正座をするように膝を曲げて、頭を砂浜につけた。そして強打された金玉を必死に押さえてゴツい身体を丸め込んだ。

「うぉっ!!うぉっ!!」

山内の脳内は痛みと恥ずかしさでグチャグチャになった。
力の弱そうな細い青年に、男の象徴である、自分の大事な大事な金玉を蹴られたのだ。そして、激しく悶絶している。海の家で味わった以上の屈辱だった。

山内は身体を横倒しにすると、芋虫のように身体をくねらせて、砂の上でのたうちまわった。汗まみれの全身から、さらに嫌な汗が溢れ出す。

「良い蹴りすんじゃん」
「す、すみません。癖でやっちゃいました。」
照れ臭そうに笑うメガネ君を連れの青年は自慢げに褒める。
「こいつはこう見えて格闘技やってるんすよ。だから俺よりも全然キツイっすよ」

何がキツイのかは山内の姿を見れば一目瞭然だった。江城にやられた時以上に激しく悶絶している。ゴツい身体を丸めてうずくまる彼を置いて、3人は話を進めた。

「でも、何で金玉の鍛錬なんてしてるんすか?」
「ああ、俺たちライフセーバーってのは砂浜の安全を守るのが仕事だろ?その中にはトラブル解決も含まれてんだ。ナンパや喧嘩なんかを仲裁する必要がある。そんな時にこいつはいつも引き受けてくれてたんだ」
江城はちらっと悶絶中の山内を見た。
「でもよ、以前海の家でクレーマーと喧嘩になっちまった時に、金玉狙われてな。トラブル解決もできずに客たちの信用を失っちまったんだ」
メガネ君じゃない方の茶髪の青年はうなづいた。
「それで鍛えてるんすね?」
「そういうことだ。もう一度金玉狙われても大丈夫なようにな」
江城が再び山内を見た。
「山内、いつまで休憩してんだ。さっさと立て」
「う、うっす」

なんとか立ち上がるが、痛みは引いておらず、股間を守るように覆っていた。
また金玉を蹴られると思うとゾッとする。情けない悶絶姿を見られたくはない。

「おい、さっさとしろ。もうすぐ交代時間だ」
正直いうとガキ共にやられるよりは江城にやられる方がマシだった。だが、それを言ってしまうと江城は不機嫌になるに決まっている。
山内は覚悟を決めて股を開いた。クソッ、俺のタマがこんなガキどもに…。
山内の屈辱心を知ってか知らずか、青年は馬鹿にしたように言う。

「こんだけデケェとタマの痛みヤベェっしょ?蹴られるのってどんな気分なんすか?」
山内は黙って答えなかった。それを見て江城が口を出す。
「おい、答えてやれ」

「気分いいわけねーだろ」
「ほんとうっすか?実は喜んでるんじゃねーの?」
このガキ調子に乗ってやがる。そう思って青年を睨み付けると、怯むどころかヘラヘラと笑い出した。山内は殴りそうになるのを必死にこらえた。客に危害を加えるのはマズイ。それに江城先輩にも逆らうことになる。

そう思っていると、青年はあろうことか山内の股間を掴んできた。慌てて腰を引くが、青年の伸びた手はガッチリと急所をホールドした。

こいつ!!
「うぉっ!!離せ!!」
思わず青年の髪を引っ掴むと、更に強く金玉を握り込まれた。たまらず、今度は青年の手首を掴んだ。

江城の方を見ると、笑いながらこの様子を眺めている。避けられない事実に血の気が引いた。
俺の大事なタマが、こんなクソガキの手中にある。

「ちょっと、裕也?」
「優等生は黙ってろよ」

「今の気分どうっすか?」
「ぐぉっ!!大したこと…ねぇ、なぁ」
山内はわざと余裕ぶった。だが、声の様子で、明らかに痩せ我慢なのがわかった。

蹴られて弱っているタマを握られるのは地獄のように辛い。
それをクソガキに悟られるのはプライドに反した。
「どうっすか?大事なタマタマ掴まれて辛いっしょ?」
山内が何も言わないと、更に強く握り込んだ。
目の前のクソガキの匙加減で、潰されるかもしれないし、内臓を抉るような激痛が走るかもしれない。どうしようもない状況に頭が混乱する。
無理やり引き剥がそうとすると、潰れるかと思うくらい金玉を強く握られた。
「うぉっ!!あっ!!あっ!!」

「男なら辛いのが当たり前っすよ。恥ずかしがること無いっす」

「おい、山内。どんな気分かさっさと言ってやれよ。ちゃんと具体的にな」
江城に言われて、ムカついた。俺のためにやってるんじゃなくて、自分が楽しんでるだけじゃ無いのか?

そんな不信感が沸き起こる。

「それじゃあ金玉蹴ってくださいって言ったら放してやるっすよ」
調子に乗ったガキの言いなりになるのは死んでもゴメンだったが。
実際に急所を掴まれて、ギリギリと握りつぶされそうになると意思が揺らいでくる。

「だれが、言うか!!」
山内が反抗すると、青年の親指が、金玉が楕円になるまでめり込んだ。
「うぉっ!!たま!!くそっ!!」
「ほら、言わないと大事なタマタマ潰れちまうっすよ」

限界だった。このガキに自分が弄ばれるのが何より不快だった。手を離されなければずっとこのままだ。

「わ、わかった。金玉…俺の金玉蹴ってくれ。だから、離せ!!」

山内がそう言うと、ようやく青年が手を離した。
前のめりになって膝をつくと、股間を押さえながら青年を睨みつける。
「てめぇ、覚えとけよ」

眼鏡の青年は山内の威嚇にビビって江城の後ろに隠れるが、本人の方はそんなそぶりも見せなかった。

「俺、マッチョな男の金玉を責めるのが夢だったんすよ。自覚してないかも知れないっすけど、悶絶姿すごいエロいっすよ」

山内はそれを聞いて動揺した。悶絶姿がエロい?どう言う意味だ?

「その耐える姿が男らしいっす」
「なんだと!?!」
「だから、もっと男らしいところ見せて欲しいっす」

股間を押さえて悶え苦しむ姿が男らしい?確かに金玉の痛みは男特有のものだ。だが、こんな姿男らしくもなんとも無い。かっこ悪いだけだ。

「金的やられてカッコ悪いだろ?」
「そんな事ないっすよ、バカにしたように言ってすみませんでした。めっちゃ男らしいっす」
少年は興奮したように続けた。
「俺にかっこいい姿をもっと見せてください」

脂汗をかいて悶絶する姿をカッコいいと言われるのは違和感があった。
江城の方を見ても答えなんて書いていない。

金玉と下腹部の痛みをこらえながらゆっくりと立ち上がる。

「俺のタマを蹴れよ」
山内自らそう言って、股を開いた。
これから更に蹴られるのかと思うと、タマが縮み上がる。だが、青年にとって自分の悶絶姿はカッコイイ姿なのだと思うとそれほど嫌でもなかった。

「いいんすか?」
「ああ、俺が悶絶するところが見たいんだろ」

「いくっすよ?」
その掛け声と同時に、山内の股間にぶら下がる膨らみは、足先に押しつぶされてラグビーボールのように変形した。

「ぐぉっ!!ぐぉっ!!」

たまらず膝をつき、横倒しになる。

砂の上で、競パン姿で必死に股間を押さえる。痛いし苦しい、そんな辛さと同時に、自分を男だと意識した。

「あ、うぉっ!!たま…俺のタマ…」

金玉押さえて悶絶している姿を見られている。男らしい自分の姿を見られている。そう思うと、苦痛とは別の気持ちが沸き起こった。

「スッゲェカッコいいっすよ。最高っす。男っすね!!」
青年は興奮気味に言った。その様子を江城は腕を組んでにこやかに見ていた。

「ねぇ、ほら行こうよ」
「お兄さん、もう1発蹴っちゃダメっすか?」

江城は悩んだ上で言った。
「そればダメだな、もう時間だ」
青年の残念そうな顔を見て続ける。
「その代わり、また来いよ。また蹴らせてやれるかも知れないぞ」
それを聞いて、青年は喜んだ。

「ねぇ、行こうよ」
「わかったって、じゃあまた今度来ます」

青年たちが去って行く間も、山内は相変わらずうつ伏せのままだった。

しばらくすると、いつまで経っても動かない山内に、江城は疑問を浮かべた。

「どうしたんだ?鍛錬なんだからキツくても立ち上がるようにって、いつも言ってるだろ」
そう言って山内に手を貸そうとしたが、山内は拒んだ。そして、上体を起こすと、砂浜の上であぐらをかいて座った。

「江城さん、俺の為とか言っときながら、楽しんでるだけなんじゃないっすか?」
山内の指摘に江城は一瞬動揺した。
「バカ言ってねぇで、さっさと立てよ」
「本当のこと言ってもらっていいっすか?俺バカっすけど、弄ばれんのが一番嫌いなんすよ」

やけに真剣な顔で言う山内に、観念したように江城はため息をついた。

beach2
あたりは日が落ちてきて、客もほとんどいない。江城は周りに人がいないことを確認してから言葉をだした。

「なあ、俺の本音を聞きたいか?受け止められるか?」
山内は当たり前だと言わんばかりに頷いた。
「俺はな普段から女たらしだろ?」
「うす」
「でもな、本当はそうじゃねぇんだ」
山内は少し動揺したが、黙って続きを聞いた。

「一番好きなのはお前なんだ」
江城はそう言うと、山内の隣に座る。

「え!?え?どういう事っすか?」
「2度言わせんな、恥ずかしい」
「待って下さい、俺ってこんなナリっすよ。厳つくてゴツくて、男臭くて」

「そこがいいんだよな、お前にはわからんだろうけど」
「わかんないっす、でも嬉しいっすよ。ほら俺って好きになってもらえた事ないし。たとえ相手が男でも」
「俺とセックスできるか?」
「それは…すみません、無理っす」

江城はしばらく黙ったまま山内をみた。そして小さくため息をついた。
「悪いとは思ってたんだがな、セックスなんかより、お前みたいなガタイの野郎の金玉責めんのが好きなんだ」
そう言うと江城は山内の股間を叩いた。

「うっ!!」

「あの少年も言ってただろ。そうやって股間押さえる姿。かっこいいぜ」
「そうっすか?そう言われると満更でもないっす」

「じゃあさ、これからも金的鍛錬してもいいか?」
「うっす!!俺頑張って耐えるっす」

江城は辺りを見渡して、人が近くにいない事を確認した。そして不意に山内の金玉を掴んだ。

柔らかな膨らみにギリギリと指をめり込ませていく。
「ぐおっ、ぐっ!!」
歯を食いしばって耐える山内を愛おしそうに眺めると、同時に唇を奪った。

山内は抵抗もせずに受け入れた。普通の男ならば嫌がったかもしれない。しかし江城先輩は嫌な気持ちにならなかった。

甘い口づけが交わされる中、下では男のタマがゴリゴリとすり潰さている。

「う、うぐ…」

唇と股間の手が同時に離されると、山内は満足げな顔を浮かべながら股間を押さえた。

「先輩、すげえっすね」
「はは、明日からまた頼むぞ」
「うす!!」
江城の顔には、吹っ切れたような爽やかさがあった。


<2-1.挫折と特訓へ|一 覧|3-1.闇夜に紛れてへ>

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