ラガーマン日誌13 陽ちゃん
大学 同期の 陽輔。
現役当時 空を翔けるプロップとして その風貌もあいまって、相手から恐れられてました。
試合に、負けると、人一倍 悔しがります。勝つと 桁外れに よろこぶ 典型的な 喜怒哀楽型、
直情径行ですが、
本質的には優しい男で、後輩も、イジメたりする事のない、
我が道を行く純粋な奴なんです。
ですが、負けた試合のあと、淡々としていた自分を 半殺しに してきたことが ありました‥(^-^;
自分としては、やはり いくら悔しくても、つぎがありますから、
いつまでも 引きづらずに
リーグ戦ですから、時として 切り替えが必要でした。
三回生の関東対抗戦の試合あと、優勝争いをしていたライバル大学に 僅差で 敗れました。
夜 一本目全員で 反省ミーティングが終わったあと
自分が 正座していたYの肩、叩いて
まあ しゃあないやないか、次だ!次!
とか 言い笑いかけましたら
いきなり 下から 金的をゲンコツで ズゴーンと
目一杯の力で、殴り上げてきました
(-.-;)
不意打ちでしたから、効くわ効くわ‥そのまま 膝付いて 亀 海老 になり のたうち回りです。
アドレナリン 下がってるタイミングでしたから
激痛・疝痛が下から 込み上げてきますし、体に力が 全く 入りません。
そんな状態のあと、一本目の一年生に
腕 万歳で、抑えさせ
内腿の力の入らない 足 拡げられ ぐっと、自分の膝、胸に付けられ、110キロの 全体重、乗せた ニードロップを 金玉の裏側が真上を向いた股間に 数発、叩き込まれ ジ・エンド‥
激痛が 鈍痛に変わっても どうにか 立ち上がれるまでに 30分くらいかかりました。
そのころ、Yは とっくに部屋子、連れて風呂。
だんだん 腹が煮え繰り返ってきて、ラグパン一丁で風呂場に 直行しました。
当時 まだ 滑りやすいタイル張りの風呂場で 殴りかかりました。
四回生が お見えになったのが 運が悪かったのです。
こんな所で 乱闘なんか 吹っ掛ける奴が あるかっ!外でやれ、馬鹿!
で、羽交い締めにされました。簡単に解けたのですが、さすがに 先輩の羽交い締めは 失礼で、振り切れは しません
(-.-;)
もう一人の四年生に、自分の右足 抱えられ がら空きのキンタマに パンチの連打を 喰らっちゃいました。
滑ったのもあり タイルで頭も打って もがいている自分を 自分の部屋子と Yとで
大部屋に運びこまれました。
恥ずかしいやら 腹立たしいやら まだ 収まりがつきませんでしたから‥
大部屋で また Yと 殴り合いです。
自分、1対1の喧嘩は、負けた記憶が ありません。
アドレナリンあげまくれば 少々、金的やられても 痛く何かは、ありませんでしたから。あとは ひたすら 高速パンチです。
手数で 顔 頭 腹 金玉 どこでもいいから 殴り続けるんです。
相手の心が 折れるまで‥
いや、折れても、殴り続けることです。
主将が 入ってきまして 一喝され、終わりました‥
ふたりとも、素っ裸にされ、睾丸 思いっ切り 握り込まれました、二人が吐くまで延々と‥
前から、自分は金的をかなり、やられてましたから、すぐに、ヨダレだらだらっす。
さあ、シボリでした‥三回生全員集められ、無限大の腕立て伏せ でした。(仲間のみんなに、ホントに申し訳ない(>_<))
夜半 2時過ぎくらいに 全員 部屋に帰され 自分とYだけ、お説教タイムです。
キャプテンは
悔しがる気持ちも大切だ。
反省は反省として次にまた
前へ
向かう気持ちも大切なんだ。
そんなこんなを 朝まで、コンコンと 諭されました。
明日も 朝練があり 授業もあり 練習も さらに 週末からは 日本学生選手権でした。
そんな 主将の大事な時間を 馬鹿二人は、奪ってしまいました。
二人とも その主将には 一生 頭があがりませんです
m(__)m
Yとは その後じっくり話し合いました。二人の目的、目標は 一緒なんですから、仲直りは簡単でした。奴が、俺のキンタマ、冷やしてやるって、シューズ入れに、氷、満タンにして冷やしてくれました。
ふと、気がつきましたら、奴の顔、パンパンに倍腫れして、目が開いてません‥
氷マクラを 自分の部屋子くんに 買いに行かせ、ともかく 目を冷やしてやりました。
以来 奴とは 一心同体になりました。 スクラムバインドが グッと密着して、力の入れ所、耐える、押すのタイミングなど 一枚の岩になれました。
ただ まさか 当時、奴がゲイだとは 知りませんでしたし
そんな発想や想像も 当時の体育会には、まだ ありませんでした。
でも 以来 隙あらば すぐに 俺のキンタマばかり 執拗に狙ってきては 遊びのフリを しているように、なったんです。
野郎が カミングアウトして、自分に告白してきたのは
それから 10年余りして、今で云うトップリーグでの、ラグビーを奴が、引退してからでした
f^_^;
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