街の遥か上空の、雪の降る冷たく静かな空に、シャンシャンシャンと軽快な音が鳴る。
徐々に音色が大きくなると、音色はトナカイ達の首に付けられた鈴が鳴っているのだとわかった。
7頭ものトナカイ達に引かれたソリは、雪の降る漆黒の空を飛び続けていた。
高速で走るソリから辺りを見回しても、雪の降る闇が広がっているだけである。
しかしひとたび目線を下に向けると、家々の暖かい灯りが群を成して遥か先の地平線まで光の流れが続いていた。
そんなファンタジーなソリに乗っているのは、ファンタジーとは程遠いサンタクロースだった。
「やっべ、マジやっべ。ノルマ達成出来ないよコレ」
ソリの後部に繋がれた荷台に、サンタクロースは頭を突っ込んでデカイケツを宙に突き上げながらプレゼントの個数を数えていた。
荷台の中には残ったプレゼントが山積みになっていて、ほとんど配る事が出来ていない。
天空にいる大勢のサンタの中でも、彼は1,2位を争うほど適当な男だった。
プレゼント運びなんて、本当はもうとっくに終わっているはずだが、タバコを吸って一眠りしている間に、残り3時間あまりとなってしまった。
「おいトナカイ、もっと飛ばせよ!!それだけの給料やってんだろ!!」
荷台からトナカイに向けて罵声を飛ばすが、彼等は必死に脚を動かして宙を走るだけでまるで反応はない。
サンタは諦めて大きなケツを椅子に下ろして手綱を握ると、ソリの進路を地上に向けた。
「プレゼントを全部配り終わらなくてもせめてノルマはクリアしないとヤベェ。あのドS女神になんて言われることか」
サンタは家々に近づくと、ソリを降りずにプレゼントを庭に投げ入れた。
多少は潰れちまっても構いやしねぇが…
ルール違反にはならないとはいえ、あまりにも乱雑なプレゼント配りに、サンタ自身も気が引けた。
「夢を与える仕事のはずなんだがなぁ、どうしてこうなった」
とはいえ、いちいち窓から入って枕元に置いていってはノルマが達成できない。
しばらくそうやってプレゼントを投げていると、座席の横にに置いていた携帯が鳴った。
なんだこんな時に。ぶつくさ言いつつも大天使からの電話かもしれないと思い、ボタンを押した。
「もしもし、なんだ?」
「おう、俺だ俺。プレゼント配りは順調か?」
「ああ、まあぼちぼちだな。そっちは?」
相手はサンタ仲間のミヤベからだった。彼と同じくらい適当な男だが、残り時間が迫っているのに電話をかけてくるということは、プレゼント配りは余裕らしい。
「俺もバッチリだ、去年は大天使様にこっぴどく叱られたからな。あと数個配ったら帰るわ、お前も頑張れよ!!」
ガチャ
言うだけ言って切りやがった。自分が終わりそうだから冷やかしたのだろう。
「さてと、もっと飛ばすぜ!!」
バシン!!
気を取り直して、手綱を大きく鳴らして気持ちを高ぶらせた。
簡略化プレゼント配りのおかげで2時間ちょいで500個ものプレゼントを配り終えた、そして残り30分になって、ようやく残り1ノルマとなった。
彼もサンタの端くれ、決して楽をしたいわけではない。
ソリを走らせ、適当に家を決めて屋根に降りる。
「さすがに最後の家くらいはちゃんと配るか…。今時珍しい煙突もあるしな」
丘の上にポツンと立っている家は、西洋の煉瓦造りを思わせる重厚な家の形をしていた。それに赤レンガの屋根からは煙突が大きく伸びていた。
煙突を覗くと、暗いが降りれそうだった。どうやら暖炉は使われていないようだ。
「ちと古臭い家だが、煙突があるなんて良い家だ。きっと可愛らしい子供達がいるだろうな」
サンタはモコモコの紅白のコートを脱いで、赤いTシャツとズボンだけで煙突の中に入った。
昨今の日本で煙突なんてほとんどないが、あれば入りたくなるのがサンタクロースの性なのだ。
しかしサンタクロースといえども、魔法が使える以外は普通の男である。
煙突をスマートに降りる都合のいい魔法なんて持っていない。
それに白いプレゼント袋を持ちながら降りるのは容易では無かった。
煙突内は掃除なんてされておらず、内側の煉瓦が溶けて、ところどころ鋭く尖っていた。
煙突から降り終わる頃には尖った壁に引っかかり服が上下ともボロボロになっていた。
彼は仕方なく破れたズボンを脱いだ。ついでに煤で黒くなったシャツも破いて捨てた。
赤いパンツ一丁になってしまった。もっこりが目立ってしまっている。
「さすがにこんな格好を下界の人間に見られたらマズイな」
サンタはそう思って、プレゼント袋から服を探した。
かろうじてコートはあった。とりあえず羽織る。しかしシャツもズボンも見当たらない。
「ぉお!?なんだ!?変態か!?」
そんなことをしていると、バツの悪いことに、この家の住人が眠りから覚めて、来てしまった。
住人の男は泥棒撃退用の金属バットを片手に、サンタを見て驚いた声をあげた。
「うぉっ!?」
サンタもまた同じように素っ頓狂な声を出すと急いで弁明した。
「いや、ちがう。俺はサンタクロースだ」
サンタクロースは堂々と答えるが、こんな格好では部が悪い。
「どうからどう見ても強盗だ、しかも変態だろ。ここに若い女なんていねーぞ」
男はサンタの股間を見て言った。
赤いパンツは生地の面積が少なく、サンタの逞しい太ももと、男性ホルモンの溢れた毛深い脚。それに自慢の男の膨らみを強調させている。
「違う違う、こんな格好だがマジでサンタクロースだ。信じてくれ」
「信じろって言われてもな」
サンタの顔は煤で汚れて真っ黒だった。どこをどう見たって泥棒だ。しかも変態の。
「さっさと出て行くか、警察呼ばれるか選べ」
「はぁ…そりゃそうか」
サンタは溜息をつくと、何やら力をこめ始めた。
そして全身が微かに光ると、身体に付いたススがみるみるうちに綺麗に無くなった。
「嘘だろ?汚れが消えた…!?」
「これでサンタだと信じたか?」
「サンタなんて信じちゃいなかったが……今のは人間技とは思えねぇ」
「ほらな?」
「まさか本当にいたとはな…」
「今日はクリスマスだ。だからプレゼントを持ってきた。子供はどこだ?」
まだ信じられないと言った顔の男は、サンタの問いかけに遅れて答えた。
「あ…えぇっと、俺は独身だ」
「え?」
「だから俺は独身で子供はいねぇって。入る家を間違えたんじゃねぇの?」
プレゼント対象の家一覧を見ずに、適当に家を選んだのが悪かった。こんなデカイ家だから子供くらいいるだろうとタカを括った10分前の俺を殴りたい。
今からすぐに戻ってソリを引いても間に合うだろうか。
なんせこの男の家は街から少し離れている。
「大人にはプレゼント無いのか?」
「ん?ああ、ここにあるのは子供用のだけだ」
サンタは考えた。プレゼントを子供にしかあげてはいけないっていう指定はない。大人にあげてもノルマ達成になるのではないか。
「そうだな、気にいる物があればプレゼントとしてあげてもいいぞ。見るか?」
「おお?何がある?最新のゲーム機とかあるのか?」
「見る前に契約だな」
「契約?なんの契約だ?」
「サンタの姿を見られた場合、普通は記憶を消すことになってる」
「はぁ!?意味ワカンねぇ」
「わかるだろ、子供の夢を壊さないためだ。だが大人は例外だ、分別のある大人とは契約を結べる」
「結ぶとどうなる?」
「サンタの事を口外しないと言う状況で、プレゼントをあげることができる。もちろん記憶も残したままだ」
「つまりどいう事だ?」
サンタクロースは、馬鹿相手に話すのが面倒になった。
「つまりだ、サンタは相手の望むものを与える存在だって事だ。つってもここに有るもんで妥協はしてくれよ?高級車なんてねぇぞ」
「おう、わかった。なんか知らんがプレゼント貰えるんだな」
「よし、契約成立だな。ノルマ達成だ」
男は袋の中身を見て、物色を始めた。
おもちゃや、子供向けのゲーム機を手にしては、違うと言って外に出す。
そして5分ほどすると、不満げに顔を上げた。
「子供向けのもんばっかじゃねぇか」
「いっただろ、この中のもんで妥協してくれ」
「つっても欲しいものなんてねぇよ、どうしろってんだ」
男はキレ気味にサンタクロースに言った。しかし、目の前にどのプレゼンよりも特上の品がある事に気がつき、ニヤリと笑った。
「なあ、プレゼンは袋の中から選ぶ必要ねぇんじゃねぇか?」
「ん?なんだ、このコートが欲しいのか?別にそれでも良いが…。あ、パンツは勘弁してくれよ?」
「ちげぇよ」
サンタクロースは男の目線から類推するが、男の答えは違った。
「プレゼントとしてあんたを貰う」
「は?」
「袋にあるものだけがプレゼントじゃねぇだろ?」
「お、おい。流石にそれは…」
サンタがそう言っても、男はグイグイとサンタに迫り寄る。
「おまえ、意外と良い体してんじゃねぇか」
そう言って、男はサンタの後ろから覆いかぶさった。
逞しいサンタの肉体と温もりが、男を興奮させる。
そして、左手でコートの下に手を滑らせた。
手のひらを動かすと、そこには滑らかな肌感触と、マシュマロのような柔らかな胸の膨らみがあった。両胸にはピンク色の乳首がいやらしく突き出ている。
「んん!?」
男のくせにこんなイヤラシイ格好しやがって。
「しょ、しょうがねぇだろ」
「乳首が感じんのもしょうがねぇか?」
「う!!」
そして、右手で股間のふくらみに這わせた。
「子供用のプレゼントなんていらねぇ。代わりにお前のココで遊ばせろよ」
サンタクロースは抵抗できなかった。一度契約してしまうと、プレゼントを求める者の願いは叶えないといけない。サンタクロースの宿命だ。
とはいえ…
「へぇ、抵抗しないじゃねぇか、オッケーってことか?」
「わ、わかった。俺をプレゼントとする事も可能だ。だが、俺はサンタだ。クリスマスの夜しか下界にいれない。つまり今日しかお前のものにはならない」
「つまり日付変わったら消えるってことか?おい、あとどれだけ残ってる」
サンタは壁の時計をちらりと見た。
「あと20分」
「じゅうぶんだ」
そう言いながら、男はサンタクロースの股間を握り始めた。
サンタはてっきり自分のチンポを弄ばれるのだと思い込んでいた。それならばまだ耐えられる。
しかし男の狙いはそれよりも下だった。
楕円形の2つのタマ。男子最大の急所を握られて、少しづつ力が強くなる。
サンタはこれから行われる事に焦り、額からじっとりと汗をかきはじめた。
そして、力が強くなるにつれ、サンタはくぐもった声をあげて太ももの筋肉を震わせた。
「俺はなぁ、ここに一番興味があるのさ」
「うそ、だろ…オレの…タマ!?」
サンタクロースは男の腕を剥ぎ取ると、ぎこちなく腰を引きながら距離を取った。
「ま、まってくれ。ほんきで俺のタマを責めるつもりなのか?冗談だよな?チンポじゃねぇのか?」
サンタクロースは怯えながら股間を押さえた。
「冗談なわけねぇだろ」
「違うことしねぇか!?ほら、もっと気持ちいいこと好きだろ?」
唇を震わせながら何とかタマから意識を逸らそうとするが、雄臭い顔で怯えている姿を見て、男はさらに興奮して詰め寄った。
「ビビってる顔最高。タマやられたくなければ腰突き出してみろや」
サンタは金的から逃れようと、男の言う通り股間を突き出した。
「契約したよな?もう逃げられねぇよな?」
「くうっ!!」
男は再び赤いパンツの膨らみを下からがっしりと握り込んだ。
「サンタクロースつっても、ただの男みてぇだな?ここは急所かぁ!?」
「あぐっ!!腰、突き出しただろ!!」
「わりい、何のことだ」
サンタは痛みで腰を引くくらいで、強く抵抗しない。それを見て、男は興奮気味に続けた。
赤いパンツ越しに、ゴリッゴリっと睾丸を握りこんでいく。
「やけに大人しいな、抵抗なしかよ」
プレゼントの契約を結んだ以上、言いなりになるしかない。
「俺は……抵抗できない…そういう契約だ。あぐぅ!!」
「なら、20分間たっぷり楽しませてもらうぜ?」
「遊ぶって…俺の金玉…かよ…」
「ファックしてもいいがよ、せっかく耐久力のありそうな奴が来たんだ、別の楽しみ方をさせてもらうぜ」
サンタはこれから何をされるか悟った。
「キンタマは男の一番の急所だろ?お前みたいなゴツい男の金玉を、いつか責めたいと思ってたんだ。人間じゃないなら潰れるまで責めても大丈夫だろ?」
サンタは恐怖に身震いをした。
「潰すのは、やめてくれ」
男が股間から手を離すと、サンタは握られてジンジンと痛む股間を押さえながら前かがみになった。
「これ脱いじまえよ」
男がサンタの上着に手をかけて脱がせると、サンタは赤い帽子と赤いパンツのみの姿になった。
ヒュ〜
毛深いガチムチとした体に、男は思わず口笛を鳴らす。
「時間さえあればそのいやらしい身体をしゃぶり尽くすんだがよ」
「ほら、後ろ向いてその暖炉に手を付けや」
「どうするつもりだ」
「タマキン蹴り上げるに決まってるだろ。時間ねぇんだからさっさと動けや」
サンタは青ざめた。男の急所を蹴りあげられるくらいなら、ケツを掘られた方がまだマシだ。
「ま、まてよ。何でそんなこと…」
「あぁ!?時間がねぇんだ、つぎごちゃごちゃ言えばペンチでタマ潰すぞ!!」
サンタは顔を真っ青にして言われた通りすると、男に両足を小突かれて大股に脚を開いた。
黙って従ったものの、内心恐怖でいっぱいだった。人間の男と同様に金玉は急所であり、現にタマを握られたせいでタマと下腹部に重い鈍痛が残り続けている。
脚を軽く閉じたり開いたりして、理性と本能の間でに揺れていた。
「お、おい。本気では蹴らないでくれよ」
サンタクロースは男に向けて言った。
「なんだ?ルールで抵抗できないんだろ?」
「あぁ……。だからこれは単なるお願いだ」
サンタは強張った声で言った。
「俺はタマが弱いんだ」
それを聞いて、男は笑う。
「そいつは朗報だな。タマキン思い切り蹴った時、どんな反応するか楽しみだ」
「うぅ…くそっ!!」
サンタは大きなケツを後ろに突き出して毛深くて筋肉質な太ももを開いた。
ぷりぷりのケツを男は両手で撫で回す。
「サンタってのはみんなこんなにガチムチなんか?」
「そんなに多くはない」
「そいつはラッキーだったぜ」
そう言って、股の間からぶら下がる、柔らかい膨らみをタプタプと手のひらで弄ぶ。
赤いパンツはカタチが分かりやすく、重量感がある。男を主張していて、エロい。
男は股間から手を離して半歩下がると、男最大の急所をピンポイントで容赦なく蹴り上げた。
「ンガッ!!」
サンタの大ぶりの睾丸は、男の足の甲と自分の骨盤にプレスされて無残にもひしゃげた。
毛深く逞しい太ももを擦り寄せて、膝から崩れ落ちた。力なく暖炉の縁に掴まりながら、身体を小刻みに震わせる。
「ぁあ、んぐっ」
後に残った、睾丸のジンジンとした痛みと、下腹部のどうしようもない鈍痛にサンタは苦しんでいた。
まるで腹の中で猛獣が暴れているようだ。
「良い反応すんじゃねえか、男の痛みに耐える姿、たまんねぇな」
「んぁっ!!うぅぅぅ……」
「ほら、もう1発だ。さっさと動け!!」
サンタは、ケツをパシンパシンと叩かれて、元の体勢に戻るように促された。
戻ったとして、結局金玉を蹴られるだけだ。しかし契約した以上、抵抗するわけにはいかない。
歯を食いしばって、急所の痛みを耐えて、股を開いた。しかし、男の性で、どうしても股を開く脚が震えてしまう。
「まだ1発しか蹴ってねぇぞ?情けねぇなぁ」
男の態度を憎みながら、サンタは理性をフル動員して脚を開いていった。
そして、一瞬だけ股が開いた瞬間に、男の鋭い爪先が再び男の脆弱な器官を押し潰した。
バシン!!!
「ぐぉぉぉぉ!!」
男の身体の中で一番脆くて大事な部分を、ピンポイントで蹴り上げられ、なすすべなく倒れ込んだ。
ズルズルと暖炉に支えられながら崩れていく。
右手は必死に股間の膨らみを押さえて、顔を歪ませながら男の痛みに耐えた。
しかし、男はこれで終わらす気は毛頭なかった。
広い背中から腕を広げて覆いかぶさると、右手をケツの下から伸ばした。
そして、サンタの赤いパンツに手を突っ込むと、膨れた股間を後ろからガッチリと握りこんだ。
「うごっ!!」
蹴られて弱っている睾丸は少しの刺激でもキツイ。指で触られるだけでも男特有の鈍痛で苦しい。しかも男は手加減するつもりがないらしく、睾丸を握りながら後ろに引っ張った。
これ以上タマを責められたくない。
サンタは前屈みになりながら、痛みから逃げようと腰を上げた。
しかし男は更に急所を引っ張り上げるので、爪先立ちになるしかなかった。
「んぁっ!!タマっ!!」
「ふてぶてしいタマだな。握りがいがあるぜ」
男は、サンタクロースの両タマをすり合わせるようにゴリゴリと揉みしだいた。
「あっ!!うぉっ!!」
分厚いサンタクロースのガタイを後ろから抱きしめた。
ゴツゴツとした筋肉質な身体が力強く動いている。
そう、金玉の痛みから逃げようと必死なのだ。
「グォッ!!ぎ、ギブだ。ギブアップだ!!」
「よく聞こぇねぇなぁ。何のことだ?」
とぼけながら、指をズブズブと入れて言って、サンタクロースの金玉を更に痛めつけた。
「あ、タマっ!!俺のタマっ!!もう、ゆるしてくれ!!」
「弱音吐いてねぇで、魔法でどうにかしたらどうだ?」
どうにもできない事をわかって、あえてそう言った。
「つ、潰れる!!お願いだ!!」
「大袈裟だな」
タマへの力を緩めると、空いてる手でサンタクロースの胸を下から持ち上げた。
滑らかな肌とマシュマロのような柔らかい胸を何度か揉みしだく。
強く揉むと奥にしっかりと硬い筋肉があることがわかる。
そのまま指を滑らすと、胸の突起を指の平で刺激した。
コリコリとした可愛い乳首だが、急所の痛みが強すぎるのか、サンタは反応しない。
男は諦めて再び金玉を握る手に力をいれた。
勃起したチンポをサンタのケツに擦り付ける
「タマやられて苦しむ姿がエロくてこんなんになっちまったぜ」
サンタは地獄のような痛みと苦しみの中、硬い肉棒がケツに食い込むのを感じていた。
金玉に指をズブズブと入れられたり、潰され続け、顔から涙や鼻水が垂れ始める。それでも男の苦しみは延々と続いた。
次第に足腰に力がなくなり、身体の支えが腕と男が握る急所だけになった。
そして男が急所から手を離すと、サンタクロースは内股になりながらズルズルと崩れ落ちた。
右手で暖炉の角を持ち、左手で自分の股間を押さえた。
束の間の休息だ。
「あぐぅ、うぅ…」
男子最大の急所を蹴られ握られ、限界まで追い込まれたサンタは、両手で股間を押さえて、暖炉の前で横倒しになった。
熊のような大きな身体を丸めて、赤いビキニしか履いていない身体は、大量の脂汗でテカテカと光っていた。
「ふー、ぐっ」
サンタは痛めつけられた金玉を守るように押さえながら静かにうずくまった。
顔は苦痛で歪み、顔面蒼白になっている。
そして苦痛が早くなくなる事を心から祈っていた。
「ちょっとやり過ぎたか?いや、でもめっちゃアガったわ。悶絶姿最高」
男はそう言いながらサンタの悶絶姿をカメラで撮っている。
写真を撮っている間も、男の股間ははち切れんばかりに膨張していた。
「あっ!!うぐぅ……」
「もっと時間があれば固定カメラでも置いて動画にしたのによ」
そんな言葉も地獄に落とされて悶絶中のサンタには届かない。
「そのなんとも言えねぇ情けない顔が最高だな。どうだ?タマキンつれぇか?いてぇか?」
サンタが返事をしないのを見ると、男はイラついて、サンタの短髪をグイッと掴んで引っ張った。
「おい、質問してんだぞ。ブチュッて潰してもいいんだ」
サンタは恐怖のあまり、慌てて取り繕った。
「し、しつもんってなんだ!?」
「だからよぉ、タマキンがどんな感じで辛いのか聞いてんだよ」
「あ、ぁあ」
「ああ、じゃねぇよ!!」
「キンタマが猛烈に痛んで、下っ腹の苦しみと、吐き気が止まらねぇ」
「でもまだまだ耐えられるよな?」
「も、もう無理だ。これ以上金的やられたら俺…」
「なんだ?」
「もうタマが限界なんだ、もう許してくれてもいいだろ?」
「俺が夢みてた瞬間だな。マッチョな男が股間押さえて許してくれって懇願すんだ。答えは決まってる、ノーだ」
「せ、せめてもう少し回復させてくれ」
サンタがそういうと、男は時計を見た。あと数分で12時を回る。それまでの我慢だ。
「俺の望む事を何でもするんだよな?じゃあ今すぐ立ち上がって大股を開けよ」
「くっ…!!」
サンタは股間を押さえながら何とか立ち上がった。
しかし男の本能により、急所を守る太ももが固く閉ざされている。
「おい、邪魔な足を開けよ」
サンタは言いなりになって、脚を開いていった。それでも、両手は股間を押さえて、守っていた。
サンタは涙目で辛そうに言う。
「本気で、タマ蹴るのか…!?」
「当たり前だろ、時間がねぇんだ。さっさと手をどけろ」
サンタは名残惜しそうに手のひらをどけようとした。
そしてヘソぐらいまで手を上げた時、再び正面からキツイ金蹴りを食らった。
ガードしようと太ももを閉じたが間に合わなかった。
散々痛めつけられたタマを硬い爪先で抉りこむように蹴られ、涙と唾を撒き散らせながら悲鳴をあげた。
「ぐぁぁぁ!!」
男盛りの精子がたくさん詰まった睾丸をグニュりと押しつぶされ、男子最大の苦痛が襲いかかる。
もう意識は急所の痛みしかない。全身の筋肉が痛みに支配されて、頭が真っ白になった。
ただ、亀のように身体を丸めて股間を押さえ、必死に痛みに耐えるしかない。それ以外の事は考えられない。
「うぅ…うぅ…」
そんなサンタの事を、男は興奮した様子で見下ろす。適当に家に入った事をこれほど後悔する事になるとは思ってもみなかった。
ふと、時計に目をやるとすでに12時を過ぎていた。サンタクロースは安堵した。
しかし同時に絶望もした。時間通りに天界に帰れなかったからだ。
「うっ……もう。時間だ」
サンタクロースは股間を押さえながらも焦った様子で言った。
しかし男は不満げだ。
「こんな上玉みすみす逃すかよ。もっと遊ぼうぜ」
サンタクロースは男を睨みつけた。さっきまでの言いなりサンタではない。
「日付が変わって契約は解除された。よくもやってくれたな?」
「お、おい。なんだ、反撃か?」
「本当はやり返したいところだが時間がない。それに本当はこんな事してはいけないのだが…」
股間を片手で押さえながら、サンタクロースが手をかざすと、男の目の前は眩い光に包まれた。そして徐々に意識が薄れていった。
サンタクロースは急いでソリにまたがり、トナカイにソリを引かせた。
後ろを振り向くと明るい家の窓に男が倒れ込んでいるのがみえた。
サンタクロースはトナカイに悪態をついた。
「今年はマジで災難だったぜ。焦ったせいで地雷を踏んじまった」
そう言いながら痛めつけられた股間を押さえる。
大天使に回復魔法をかけてもらわないと2日は治らんぞ。まったくイッテェ…
雪が降る中を、ソリを走らせる。そして夜空を駆け抜けて、上空の厚い雲を抜けると、サンタクロース達の街が見えてきた。
サンタクロース達の街は、白と赤を基調とした円柱形の建物が並んでいる。屋根は尖っていて、その中を飛んでいった。
眼前にはサンタクロースの仕事を終えた人々が帰路についていた。
時計を見ると、既に30分は遅れている。
やっばい、大天使が絶対怒ってるぞ。
そう思っていると、右手の方からトナカイ達に引かせたソリが近づいてきた。
あいつだとすぐにわかった。
「おいおーい、今年も遅刻かよ」
「うるせぇ、お前こそだろ。順調じゃなかったのかよ」
電話をかけてきたミヤベだった。ミヤベは彼に負けずとも劣らないほどルーズな性格で、サンタ会では有名だ。
「まあ色々とな…」
しばらくすると、大天使がいる城が見えてきた。トナカイに指示をして、城の前の広場にソリを降ろす。
大天使の前
大天使はサンタクロースの3倍ほどの背丈の女性だった。煌びやかな衣装に透明なローブを身にまとい、高貴な印象を持った。
「サンタクロースたちよ、よく戻ってきた」
サンタクロースは軽くお辞儀をして大天使の言葉の続きを待った。
「それで、遅れた理由は考えてきましたか?」
「うっ、いえ。ちょっとトラブルがありまして」
ミヤベはそう言って取り繕ったが、大天使は全てお見通しのようであった。
「トラブルというのは、子供たちに爆竹やアルコールを渡した事ですか?それともソリで一般人を引いた事ですか?」
順調とか言ってたくせに…あれは嘘だったのか?
ミヤベはバツの悪そうにして、耳打ちをした。
「ほんと地獄耳ババアだよな」
そんな悪口ももちろん大天使には聞こえている。
しかし大天使は顔色ひとつ変えずに、ガチムチサンタの方を向いていった。
「あなたは禁忌を破った事は承知していますね?プレゼントを配りきれなかったばかりか、人間に魔法をかけて眠らせてしまい。挙句に遅刻とは」
「待ってください、後半はともかく。プレゼントは配り終えましたよ?」
「庭に投げ捨てたアレですか?貴方はアレを配ったと言い張るのですね。少なくとも10個以上は子供たちに届けられずに捨てられるか盗まれていますよ」
グゥの根も出ないが、頑張った事を否定されてムッときた。
「その顔は反省をあまりしてませんね?」
それを見透かすように大天使は言った。
「いえいえ、そんな事は…」
「今年はサンタクロースの仕事を果たせなかったのです。罰が必要ですね」
「罰…ですか?」
「最後の家では楽しそうな事をしていましたね」
まさか…
嫌な予感がする。
「来年はプレゼント配りが終わったら、今日魔法をかけた男の家に行き、謝罪をしてきなさい」
「ま、待ってくれよ。それはないだろ。大天使様はあの男のやった事知ってるだろ」
「ええ、もちろんです。ですが魔法をかけて眠らせたのは事実です。男の望むものを提供して謝りなさい」
「今度こそ俺の金玉潰れちまうぜ」
「サンタクロースの身体は壊れる事はありません。それに、そのために私の回復魔法があります」
「それはここでしか使って貰えないんでしょう?」
「もちろんです」
冗談じゃない、またサディスティックな男の元で過ごせだと?考えただけで下っ腹が痛くなる。
サンタクロースの心の声を見透かすように大天使は言った。
「あの男の家で反省しなさい。もちろん、あの男が納得するまで謝るのですよ」
ガチムチサンタは落ち込んだ。あんな体験をもう一度しろだなんて…
「マジで可哀想だなお前」
ミヤベは哀れみの目を向けている。
「何を言っているのですか?あなたも行くのですよ、ミヤベ」
「えっ!?」
「一緒について行って一緒に謝罪をしてきなさい」
「え…大天使様に金玉いたぶられるんなら歓迎なんだがよ…」
「何か言いましたか?」
「い、いいえ。なんでも」
こうして適当なサンタクロース2人は、次の年のクリスマスに地獄を見る事になる。ミヤベは事の重大さにまだ気がついていなかったが、ガチムチサンタは顔を青ざめて、大天使に撤回するように懇願し続けた。
しかしドSの大天使にそんなものが通用しない。
大天使は私室に戻った後、椅子に座ると、大天使は興奮を隠さずに側近に言った。
「あの男の下界での映像を用意せよ」
自室に篭り、ガチムチサンタが金的攻撃で男らしく悶絶する映像に、大天使は食い入るように眺めた。そして口角を上げた。
「なんと素晴らしい」
哀れなガチムチサンタは、そんな事もつゆ知らず、次のクリスマスの事を考えて憂鬱になるのだった。
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