男は辛いよ(ノンケの体験談)

男は辛いよ(ノンケの体験談)



つい先日近所にあるとあるレジャープールに行って来た。たいした広さではないのだが、夏休み中の祝日だけあって家族連れや若い子達で結構にぎやかだった。
流れるプールも25mプールも人がいっぱいでとても泳ぐ気にはなれないが、もともと俺の目的は泳ぎじゃないから問題ない。

俺は鍛えた身体に白いラインの入った青い競パン姿で、中央の芝生エリアで日焼けをする事にした。
十分焼けているのだが、もっとくっきりと競パンの日焼け後をつけるつもりだった。

こんな水着を履いているからか、歩いていると視線を感じる。
まあ周りから視線を感じるのはいつもの事だし、さほど気にしない。競パンを履く男なんて今時少ないし、俺みたいなマッチョなガタイも珍しいだろう。

それに恥ずかしさは感じない、他の男よりも身体もモノも大きい事に俺は自身があるからだ。むしろ羨望の眼差しで見てくる男たちに優越感を感じられる。プールに一人で来たのも、日焼けの目的よりも他の野郎たちや女どもに自慢のモノを見せつける為と言える。そのため俺のちんぽと金玉の大きさと形が良くわかるように、わざわざ収縮性の優れた素材の水着を履いてきた。ちゃんとした競泳用とは言えないかもしれないが、日焼けだけならこれでいい。

こんな俺だが、1,2時間ほど日焼けをしていると数人の若者グループに声をかけられた。

俺の鍛えたガタイが気に入ったのか写真撮影をせがまれた。気分は悪くない。何枚か一緒に写真を撮ってやった。そして俺はサービスとばかりにポージングを披露する。さすがにポージングは少し引かれが女達は俺の筋肉に興味津々で身体をベタベタと触ってきた。
力こぶを作って女にぶら下がってもらったり、自慢の胸筋を触らせて胸をピク ピクと動かしてやると、たいそう喜んだ。
こんな近くで水着姿の女と触れ合えるとは、なんてついている日だ。

彼女らと別れた後は物足りなさを感じつつ再び寝そべって太陽光を浴びた。

問題はその後だ
喉が渇いた俺は自販機で飲み物を買おうと思って更衣室方向まで歩いた。するとプールサイドに少年が一人で立っているのを発見した。小学生低学年くらいだろうか、海パン姿で辺りをキョロキョロと見ている。
迷子だろうか、周りにその子の親らしき人物も、彼に声をかける人もいない。通行人達はその子のそばを通り過ぎるだけで見向きもしない。

その時の俺は暇つぶしも含めて、その子に話しかけた。
「どうしたんだ?迷子か?」

少年は俺に気が付き、びっくりした様子で首を振った。だが特に怖がる様子もない。再び周りを見渡してもやはりそれらしき人物はいなかった。

「親はどこだ?」
俺が何度聞いても少年はウンともスンとも言わなかった。だが見た目からして明らかに迷子だ。この人混みではぐれてしまったのかもしれない。ここまできて放っておくわけにもいかず、俺は取りあえずフロントまで連れて行く事にした。

そう思って俺が少年正面から手を取ろうとした瞬間、俺は衝撃を受けた。
唐突に少年は正面から、俺の股間を蹴り上げたんだ。短い足先が俺の股の間にぶら下がる男の膨らみにめり込んだ瞬間に「はうぅっ」っていう情けない声を上げちまった。
俺は正真正銘の男だ。だから当たり前だが金玉は弱点だ。子供に蹴られただけで情けないと思うかもしれないが、痛いもんは仕方ない。腹の底から突き上げる激痛に慌てて股間を抑えようとした。
でもその前に、少年は立て続けにもう一発俺のタマを蹴り上げた。

反射的に俺は腰を引いた。それでも少年が奥まで蹴り上げたせいで、俺の金玉はちんぽもろとも足先と骨盤にプレスされてひしゃげた。
男ならわかると思うが、急所を強打してしまうと自然と内股になって股間に手が伸びちまう。それが情けない格好と知りつつもそうしてしまうんだ。俺はプールサイドの上で千鳥足になった。
そして倒れまいと必死に足を前に出した。地面に倒れこむのはプライドに反するからな。

ふらふらと歩いたけど、近くにもたれかかるような壁もなく、仕方なくプールサイドの段差に手をついた後、そこに座り込んだ。
俺が子供に金蹴りを食らった瞬間を何人かの人間が見ていたようで、俺の方を向いてヒソヒソと話したり、笑ったりしている。俺はそれが無性に恥ずかしくて、玉がジンジンと痛むのを我慢して平静を装った。

今ここで金玉を押さえるのは恥ずかしい。だから俺はさりげなく太ももを動かしたり、腰を叩いたりして痛みを紛らわせようとした。本当は今すぐ横倒しになって転げ回りたい、股間を抑えて唸りたい。そうすれば金玉と腹の中を搔き回すこの苦しみが和らぐだろう。
だが場所と格好が悪い。股間が目立つような水着を履いてくるんじゃなかったと後悔した。

そんな俺を少年は何も言わずに黙って見下げてくる。

俺はつい悪態をついた。
「いてえなこの野郎」
にらみつけてやったが少年は何食わぬ顔で俺を見てくる。反応すらしない子供に俺はイラついた。玉がジンジンと痛みやがる。俺は思わず股間をさすった。潰れてはいないだろう。

「おいクソガキ、俺になんの恨みがあって蹴ったんだ?ァア!?」
金玉と下っ腹のおさまらない鈍痛にイライラした俺は、目の前の子供に怒りを最大限ぶつけた。唾を飛ばして怒鳴りつける。
すると無表情だった少年の目からツーと流れるものが見えた。水じゃない、涙だ。次第に少年の顔は崩れていって、声をあらげて”わんわん”と号泣し始めた。
睨みつけたせいでもあるが、泣きたいのは俺の方だ。なんでこんな目に、俺がそう思っていると、少年の奥につかつかとやってくる女性が見えた。
「おい、泣くなクソガキ、あれが母親か?」
俺がそう問うても少年は泣いたままで答えない。もう一度歩いてくる母親を見るとご立腹のようだった。

「ちょっと、あなた?私の息子に何をしたの!!」
ヒステリックに叫んでくるのは25歳くらいの女性だった。怒りとは真逆の可愛らしいフリルのついたビキニ水着を履いていて、俺は笑いそうになった。

「おい、あんたが母親か?」
そう言って立ち上がって俺も彼女の方へ行くと、彼女は更に怒った。
「そうよ!!息子が泣いてるじゃない!!」
まあまあとなだめていると母親の目線が俺の顔から身体の方に行くのを感じた。

「このクソガキにな、何かされたのは俺の方だ!!」
声を荒げたつもりだった。
母親が俺の言葉に反応しないかと思ったら、淫猥な目で俺の身体を舐め回すように見ていた。俺が無意識に右手で自分の左胸に手を当てて胸筋を持ち上げると、彼女はハッとしたように顔をあげた。

「(あなたのような魅力的な男性に)息子が何をしたんですか?」括弧の中身が聞こえてきそうなほどに怒りがマッハで吹っ飛んだ母親は、先ほどの勢いがどこへ行ったのか、とろんとした目で優しく語りかけてきた。

その変わりように俺も怒りが収まってしまった。
「迷子そうだから助けてあげようとしたんすけど、息子さんが急に俺の股間を蹴り上げたんです。しかも二発も。信じられますか?今もいてぇんすよ」

俺がそう言って股間に手を当てるような仕草をすると、彼女は黙って俺の股間を凝視してきた。強さを感じさせる逞しい男の股間、しかも青い競パンの中央をもっこりさせているわけだから、気になる場所なのかもしれない。

「あの、聞いてます?」
「え、いや、はい。すみません」
「すいませんじゃなくてさ・・・」
「息子には不審な男に声をかけられた場合には、股間を蹴って逃げるように言い付けているんです」
「ぁあ!?まじかよ・・」
「本当にごめんなさい!!」
頭を下げられたら許さないわけにもいかない。それにその女性は水着こそ派手で似合っていないが、顔も悪くないし、何より胸が大きかった。ボインボインである。できればその胸に触りたい。

「まあ済んだことなのでいいですけど。言いつけ通り蹴った後に逃げていないし、何より俺は不審者じゃないっすよ」

その時の少年は、すっかり泣き止んでいた。だが俺は目の前のおっぱいに夢中で気がつかなかった。その少年が背後に回っていることも全然気がつかないほどに、彼女は魅力的だった。

母親がちらちらと俺の股間を見てくる。俺はそれに気を良くして、わざと股を開いたり、もっこりを押さえて持ち上げたりすると、彼女の視線が明らかに下に行った。

「まだ痛いんですか?その・・」
「金玉っすか?そりゃ痛いに決まってる。男の急所っすからね」
金玉や急所といった卑猥な言葉に反応したのか彼女の顔が一層赤くなる。俺は面白くなってついつい続けた。
「でも、俺って金玉もデカイんですけどちんぽも大きいから。ほら」
そう言ってちんぽの部分を掴んで強調させると、彼女はもじもじと股を擦り合わせた。
「そのおっぱいを見ると勃起しそうだ」
「もう、からかってますね?」
どう見ても変質者の俺だが、彼女はまんざらでもないように顔を赤くして楽しむように笑う。
あわよくばこのままお持ち帰りしたい、人妻の味はどうなのだろうか、そんな下衆な考えをしている俺にバチがくだった。

「グォオお!!」

俺は一瞬息が詰まった。そして酸素を求めて口をパクパクと開閉させる。下腹部の衝撃は脳天まで駆け上がり俺の身体の自由を奪った。

また金玉かよ!!
俺は心の中で悪態をついた。背後にいた少年が俺の股間を腕でカチ上げたようだ。ボリュームたっぷりの俺の自慢の股間の膨らみが、可哀想にぺしゃんこに押しつぶされた。
言葉を失った俺は腰を引いて内股になり股間を押さえた。
クリーンヒットした三発目の金的は強烈で、たまらずにそのまま膝をついた。

「ママをそんな目で見るんじゃない!!」
少年の叫びが響き渡る。高ぶっていた股間も、カチ上げられたことで小さくなった。

「だ大丈夫ですか?」
「い、いや・・・きつい・・・」
俺は言葉を詰まらせながら彼女にそう言った。全身から嫌な汗が出てくる。金玉に爆弾でも仕込まれいる気分だ。俺は顔を真っ青にして両手を地面につけた。

その瞬間に俺の身体は数センチ浮き上がった。

「ぉお!?」
少年の攻撃は止んでいなかった。怒りに任せた彼の足の甲が俺の柔らかな股間を押しつぶしたのだ。
連撃を食らうとは予想もしていなかった。

強打したばかりの股間を押さえ、四肢を曲げてプールサイドで芋虫になった。
太陽に熱せられた灼熱のプールサイドが俺の全身を焦がす。だが、その熱に気を取られる余裕はなかった。
プライドなど気にしていられない。俺は足をばたつかせて、腹筋を強張らせた。苦悶の表情でプールサイドを転がりうめき声を上げる。

「たま、キンタマ・・」
さっき蹴られたばかりの俺の金玉は、明らかに弱っていた。平静を装うどころじゃない。周りのことなど気にする余裕もなく、ただ金玉からくる灼熱の痛みに身体をよじるしかなかった。
全身から嫌な汗が吹きあげて俺のガタイを濡らしていく。男としてどうしようもない痛みに俺は苦悶した。

「おぉぉぉぉぅ、タマ・・・俺のキンタマ・・・・・」
俺が息も絶え絶えにうめき声をあげて悶絶していると、耳の奥にかすかに母親の声が聞こえた。
「こら!!待ちなさい!!」
少年がどこかへ消えてしまったのか、その時の俺に確かめる術はない。頭の中は金玉の痛みでいっぱいだ。痛いだけでなく、腹の底からズンズンと重い苦しさがこみ上げる。

俺はカチ上げられ蹴り上げられた股間をさすった。丸々と柔らかい器官がそこにあって、俺が触るとピリリと痛んだ。この場所をやられただけで俺は抵抗力を失って、惨めに悶絶している。そう思うと情けなくなる。

彼女が俺の背中を優しくさすってくれている事さえも屈辱に感じた。注目が自分に来るのを感じて恥ずかしさで顔を真っ赤にさせた。
人通りの多い場所の金的だったせいで、俺を中心に半径10mほどの注目が集まっている。一部始終を見ていた人たちに心配の声をかけられるたびに、惨めさが増していく。さっさとこの場所から離れたい、消え去りたいと思うがそうもいかない。

横倒しになって、赤ん坊のように丸くなった俺を彼女は謝りながらも優しく介抱してくれた。
「すみません、本当にすみません」
「こ、腰のあたり叩いてください、もうりょい上、いや左」

こんなマッチョな俺でも急所は急所か。もっこりが仇になったな。
介抱してもらっている間にそんな事を考えた。

なんとか立てるようになってから、目立つようなプールサイドから離れて芝生の場所にきた。
仰向けになって両膝を立てて股を少し開けると幾分痛みが紛らわせる。灼熱のプールサイドと違って、心地よい芝生が俺の身体を包んでくれる。それに俺の頭の先には彼女が地べたに座って心配そうに声をかけてくれていた。

「どうですか、痛みはましになりましたか?」
「あ、ああ。ありがとうございます」
「いえいえ、元はと言えば息子がしたことですから」
「俺はもう大丈夫っすよ。早いとこ息子さん探してきてください。俺みたいな犠牲者が出ないうちにね」
俺が笑ってそういうと彼女も笑い返してきた。

その後も少年に合計4発も金的を食らった俺の金玉はずっとジンジンと痛んだ。泳いでても歩いてても、日焼けしている時でさえ痛かった。
仕方なく今日は帰る事にしたのだが、着替えを終えて施設の出口に向かう時に、昼間の彼女がいた。背後には俺の金玉を蹴り上げた息子もいる。

俺は少し警戒していたが、彼女は俺のことを待っていたらしく、見るや否や俺に声をかけてきた。

「今日の事をお詫びしたいんですけど、これ、連絡です」
そう言って彼女は紙を手渡してきた。そこには電話番号が書かれていた。
俺はそれをポケットにしまいこむ。

「そのボインちゃんを揉ませてくれるなら考えますよ」
俺が恥ずかしさを紛らわせるために冗談交じりに言うと、彼女はまんざらでもなさそうに笑った。
「主人がいない日にもぜひ」

危ない事に片足を突っ込んでいるのかもしれない。また息子に金玉を蹴られたりするかもしれない。でもその胸の誘惑には勝てなさそうだ。
胸をぷりぷりさせて歩く彼女を見て、ジンジンと痛む股間を高鳴らせた。

やっぱり男は辛いよ。

END

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