男仮面

男仮面



ヒーロー、それは悪を倒す正義の味方。
潮風の吹く小さい街に、一風変わったヒーローがいた。
怪人が現れると、どこからともなく姿を見せる。
全身を筋肉の鎧で覆われ、その逞しい肉体を使って敵を粉砕していく。

人々はそのヒーローの破廉恥な姿を見て、いつしか変態仮面と呼びはじめた。
彼が身につけているものは派手なマスクと、プロレスラーが履くにしては小さ過ぎる真っ赤に燃えるブーメランパンツだけだった。
そんな変態仮面が、己の肉体だけで怪人の攻撃を受けきり、剛腕によって敵を粉砕していく。それを可能にするのが、彼自身が持つ肉体強化のスーパーパワーだ。

男の中の男である強靭な肉体と、怪人を豪快に倒して行くその姿に、人々はいつしか男仮面と呼ぶようになった。

名前に男を使ったのは他の理由もある。
動くたびに彼のビキニパンツの中の重量感あるものが揺れ動き、跳ね回った。
男なら誰もが羨むその大きさは、赤いビキニパンツの上に如実に凹凸を作り、陰茎と陰嚢の位置を知らせてくれた。
大きなブツを持っている以上に、男仮面がそんな恥ずかしい姿をしていても全く気にすることなくビキニパンツを履き続ける男らしさが名前の理由でもある。

20xx年夏の終わり頃、彼がいるこの街のとある路地で怪人が現れた。

「おいやばいって、逃げろおい」
高校帰りの男子生徒2名が犬の頭と人間の胴体をした犬人間に襲われていた。

4足で走る怪人に追いかけられ、学生たちは路地裏の突き当たりに追い詰められる。
鋭く尖った牙がキラリと光る。

「へい、観念しろよガキども。俺に喰われるなんて光栄だぜ?骨までしゃぶってやるよ」
「うわ、やめろ!!くんな!!」
「くそ!!」
二人は路上のゴミを手当たり次第に投げつけるが、怪人はそれを不快そうにはねのけて近づいていく。
あたり一面ゴミだらけになり、もう投げるものがなくなって絶体絶命のピンチに追いやられた。

その時だった。屋根から猛スピードで向かってくる人影が一つ。
二人はその瞬間安堵した。男仮面だ、男仮面が助けに来てくれた。

男仮面の象徴であるビキニパンツを履き、屋根をつたい、股間を揺らしながら屋根の上で高く飛び上がった。

数秒後、怪人の背後めがけて身体ごと突っ込む。

「ぐっごおぁあ!!!」

死角から来た男仮面に吹っ飛ばされた怪人は、そのまま学生二人のそばのゴミ溜めに勢いよく突っ込んだ。

仁王立ちで立つ男仮面はまさに救世主。後光が神神しい。
「悪と正義が俺を呼ぶ。この世に倒せぬものは無い。俺が男仮面だ!!」
「男仮面来てくれたんすね!!」
「ああ、大丈夫か君達。」
二人は彼に促されて背後に回った。

そして同時にゴミに塗れた怪人が起き上がった。
「き、きさまぁ!!」
顔は怒りで真っ赤になり、口角を上げて牙を見せる。
その牙で噛まれたらひとたまりもないだろう。

男仮面は二人を後ろにして、戦闘に入った。とはいえ勝負は決まっている。
「ふん、そんな脆弱な牙、俺には通らねぇよ」
男仮面の肉体強化によって鉄のように硬くなった皮膚は犬人間の牙を通さず、逆にへし折ってしまった。
犬人間の顔面を蹴り、そして吹き飛ばす。

あっという間に犬人間はサンドバッグのようにボコボコに殴られ汚れた雑巾のように打ち捨てられた。
「ぐっくそ!!」
戦闘というよりは一方的な撲殺と言ってもいい。
男仮面の100kg以上ある巨体は軽々と飛び上がり、犬人間の顔面に踵を打ち込んだ。
吹き飛んだ犬人間を持ち上げ、パワーボムを食らわせる。
犬人間はピクピクと痙攣した後動かなくなった。

「すげぇ!!男仮面!!」
「苦戦すらしなかったよ、さすがっす」
「こんなもんだ」
犬人間の上で得意げにマッチョポーズをとる男仮面。
ファンサービスも忘れない。
この怪人で通算50連勝中である。

鳥人間もデルタ星人も彼の前では雑魚同然だった。
怪人達のレベルは徐々に上がってきていると皆言うが、それを実感したい物だと彼は鼻で笑った。
だが一撃で倒した犬人間は、今までの雑魚の怪人達とは違った。
男仮面に誤算があるのならば犬人間の息の根を完全に止めてなかった事だろう。

犬人間は静かに意識を取り戻した。全身の骨が軋むように痛み、皮膚が避けるように痛む。
血が流れ、心の中で憎悪を膨らませるが、頭は冷静だった。
男仮面はマッチョポーズで後ろを向いている。大股を開いた股間には、狙ってくださいと言わんばかりに大きな大きな膨らみが揺れていた。
人間の男ならば一番狙われたくない急所である金玉。普通ならば男仮面のような筋肉の塊の男でも一発で悶絶するような脆弱な場所である。

男仮面がそんな急所を無防備に晒しているとは思えないが、油断している今ならば効くかもしれない。
犬人間は隙を見て一か八かの賭けに出る事にした。

今だ!!
3人が気がつく前に、犬人間は男仮面の背後に近付く。そして残る力の全てを使って腕を振り上げた。

シュッ!!!
その拳は大股を広げる男仮面の股座を駆け上がり、その上で揺れる男の至宝とも呼べる弾力のある金玉をカチ上げた。
犬人間の手にはグニュリという柔らかい物が押しつぶされる感覚があった。

「ぐおおおおおぉ!!!!」

男仮面は衝撃で頭から前に倒れこみ、そして犬人間にケツを突き出す格好で床に突っ伏した。
「がぁ…あぁぁ、くそっ」
己の股間に手を当てて足をバタバタと動かす。マスクの下では顔を苦痛に歪ませて、信じられないといった眼で犬人間を見ているだろう。

男仮面の絶叫に驚いたのは学生二人だけではない。犬人間もまさかこれ程まで効くとは思っていなかった。
赤いビキニの中では押しつぶされた金玉が絶えず痛みを出して、男仮面を苦しませる。男仮面は頭を地面にこすりつけ、ケツを上げて膨らみを押さえる。

そんな男の悶絶ショーを学生たちが心配そうに見つめる中、犬人間は次の攻撃に転じた。

男仮面のケツの下の水風船のように膨らんだ赤いビキニ。この中にはふてぶてしい男仮面の急所が入っている。

犬人間はその膨らみを強引に引っ掴み、握った。抵抗する力が男仮面に残っていなかった。

「ぐぎゃっ!!」
急所を掌握したことで勝負が完全に決まってしまった。

おそらく男仮面は男の急所を握られた事でとてつもない絶望感と敗北感でいっぱいだろう。

「て、てめぇ、俺の金玉を…」
四つん這いの情けない格好で凄んでも怖くはない。
「おい、さっきはよくもやってくれたな。一か八かに掛けてみて正解だったぜ」
犬人間がグイっと力を入れてやると、男仮面は野太い悲鳴を上げて地面を掻いた。
さらに犬人間は男仮面の背中に引っかき傷を付けようとする。だが、予想に反して彼の鋭い爪は傷一つ付けることが出来なかった。
犬人間はニヤリと笑みを浮かべる。

「スーパーパワーが切れたわけでもなさそうだなぁ。ヒーローといえども所詮は一人の男。ここが急所だという事は変わらないみたいだな」

犬人間は手の中にある男の弾力を楽しみながら勝利の余韻に浸った。

男仮面はこれから行われるであろう拷問に恐怖した。
恐れていた事態が起こってしまった。
男仮面唯一の弱点を敵に知られ、それを掌握される大ピンチ。
今まで悟られる事なく敵を倒せてきたのは、毎回速攻でカタをつけていたからに過ぎない。

今更止めを刺していなかった事を悔やんでも遅い。急所を掴まれてしまえば、いくら男仮面でもどうする事も出来なかった。


「おい、動くなよガキども。もし動いたらこいつの玉を握り潰しちまうぜ?」
「俺たちの男仮面がお前なんかに負けるわけ無いだろ!!」
それでも学生2人は絶対的ヒーローである男仮面を信じてくれていた。

そんな期待を裏切る事になろうとは。

「お、おまえ…ら。頼む、動かないで…くれ」
「え、うそだろ…」
切実な願い。このピンチを抜け出す方法はあるのか。

「けけけ、無敵とも言われてる男仮面にこんな弱点があったとはな。こんなもっこりが目立つ格好をしているのは、もしかして狙って欲しかったからか?へへへ」
学生2人の目の前で男仮面は犬人間に屈服した。彼が動けなければどうしようもない。

「さっきはよくもやってくれたな。俺の気がすむまで付き合って貰うぜ?」
「くぉ!!」
犬人間が腕に力を込めると、男仮面の股間の膨らみは簡単に押し潰された。

学生の一人が飛び出す。
「や、やめろ!!」

しかし犬人間は股間を握ったまま素早く身体をねじり、片脚蹴りで一人を吹っ飛ばす。
学生は5mほど飛ばされ、背中から着地した。
「動くなって言っただろう?これはお仕置きしなくちゃな?なぁ男仮面よ」
「お願いだ、キンタマは、キンタマだけは」
「ヒーローなのに情けねぇなぁ。お前は男仮面だろ?なら男らしく耐えてみろよ」

それを合図に男仮面への拷問が始まった。
路地裏に男の絶叫がこだまする。
「ぐおぉぉ。くそ!!俺の玉が…俺のキンタマが…」
犬人間は初めは手加減して男仮面の急所を揉み込み、彼の反応を探った。
「離せ!!つ、潰れるうぅぅ…」
「大げさ過ぎるぞ、肉体強化でも使って金玉強化してみろよ」
男仮面にそれができないのを知りながら、犬人間は親指を弾力のある玉に沈ませていく。

「あああああぁぁぁぁぁぁ…」

並外れた逞しい身体をもつ男仮面が、金玉を責められ情けなく悶絶する姿を学生二人は固唾を飲んで見守った。
一人は自分のせいで男仮面が金玉を潰されていると自分を責めた。
だが、どちらにしよ犬人間は男仮面の金玉を拷問していただろう。

男仮面の金玉は犬人間の思うがままに責められ、変形し圧縮された。
その度に彼は途方もない激痛に見舞われ、腹の底から湧き上がる苦痛に全身を支配された。
犬人間の執拗な責めはいつしか彼の心を挫き、潰されたくないという男としては単純な恐怖が彼を襲う。

犬人間は連続して男仮面の急所を握りこんでいたが、男としての苦痛を長く与えるため何度か手を休める事があった。
「ぷりっぷりの金玉が弾けそうだぜ?」
犬人間が握るビキニの膨らみは、いつしかソフトボール大にまでなっていた。
腫れ上がって熱を持った金玉をオモチャのようにグイっと握りこむ。
パンツ越しに弾力のあるゴムボールのように指が沈む。

「うぉぉぉ。つ、潰れる…ああぁぁ」
男仮面の限界はもうそこまできていた。
「なあ頼む…ぐぉっ!!これ以上は本気で潰れちまう。は、離してくれ」
「本当にそう思ってるのか?ならこれはなんだ?」

信じ
られない事に男仮面は勃起しはじめていた。 赤いビキニパンツを肉棒が押し広げ、中央にテントを貼り始めている。先端には先走りのようなシミが出来ていた。

男仮面は完全に動揺してしまった。限界まで責められた金的によって生存本能が働いたのか、はたまた心の奥底の被虐の快感が芽を出したのか。彼にはわからない。

「そうか、気持ちいいか。男仮面はタマキンをゴリゴリすり潰すと勃起する変態だったか」
「ち、ちがう」
「何が違うんだ?え?」
犬人間は男仮面の後ろから左手を回した。
そして、逞しく盛り上がった大胸筋の下にある小さな突起物を掴む。
「く、くそぉ…」
「いい感度してるじゃねぇか。ここにはスーパーパワーは使ってないようだな」
犬人間が乳首を指でなぞり、刺激を与えるたびに男仮面は悩ましげに声を震わせて身体をヒクつかせる。
「てメェでシゴいてみるか?」
犬人間は男仮面の履いているパンツを掴んだ。そして爪を使って、男仮面の股間を守る赤いビキニを切り裂く。

男仮面の秘部が露わになった。男根はより一層そそり立っており、ケツの下から晴れ上がった金玉が揺れた。
犬人間はその金玉を直接掴み、そして乳首責めを再開した。
「おら、女みてぇに喘いでみろよ」
ツンとたったそれをラジオのダイヤルを捻るように捏ねくり回す。

「くそっ!!くそっ!!」
男仮面は仮面の下を涙でぐしゃぐしゃにしながら、痛みと快楽の中でわけがわからなくなっていた。
「は、はぁ…ぐぉ、俺の、俺のキンタマ…むふぅ…」
「出してぇんだろ?出せたら金玉離してやるよ」

男仮面は追いつめられ、ついには自分でイチモツをシゴき始めてしまった。
「おい、ガキども、男仮面のこの姿をちゃんと見とけよ!!」
ヒーローである男仮面の淫らな姿。二人は普段見る事が出来ない姿に興奮していた。

「あぁ…むぅ…おっ!?あがっ。み、みないで、くれ」
大胸筋を撫で回され、乳首を責められ金玉をすり潰され、自分でイチモツをシゴく。男仮面は地獄の中にいた。
金玉からくる鋭い痛みは快楽に掻き乱され、その痛み自体が快楽だと錯覚する。
「逝く時はちゃんんと言えよ」
犬人間の言葉はもはや聞こえていない。男仮面は自然と手を早め、より多くの快楽を求めた。
先端から粘ついた先走りの汁を垂らす。

自分の身体に起こっている事を自覚したくない。ただ手を動かして快楽に溺れる事で全てを忘れられる気がした。
「ああ、俺…い、いきそう」
「お、はぇぇよ。まて」
犬人間に金玉をより一層強く握られ、一旦は収まりかけるが、濁流を止める事は出来ない。
男仮面のチンポはピクピクと痙攣し、犬人間の玉握りによって半ば強制的に雄汁をしぼられる。

「あ、あ、あぁぁ…うっ。もう、むり、でる…」
男仮面はついに先端から快楽の汁を放出させた。
金玉を潰されながら、乳牛のように勢いよく汁を噴き出し地面を白濁の汁で汚す。

溜まっていたものが全て空になったような喪失感があった。放出したチンポがヒクヒクと動く。

「はぁ、はぁ…ぐぁぁ、う、はなせ…」
「勝手にいきやがって。まあいい」
犬人間はそう言うと、金玉から手を離し立ち上がった。

「変態仮面め!!」
そう言うや否や、犬人間の足は男仮面の股の間の金玉を蹴り上げた。


蹴りによって四つん這いの両脚は浮き上がり、金玉はペコンと潰される。
「ぐぉぉぉおぉ」

男仮面はそのまま地面に倒れ、丸出しの股間を押さえながら芋虫のようにのたうち回った。

「あああ、タマ…俺の…たま…」

犬人間はそんな男仮面の姿に満足げに笑みを浮かべた。

「射精した後の金的はキツイだろ。また会おうぜ、変態仮面」
「ぐっ…ぐぉぉ」

「今日の俺は気分が良い。お前たちは見逃してやるよ」
そう言って学生達の間を悠々と去っていった。

犬人間を逃しまえば男仮面の弱点が漏れてしまう。だが、今の彼にそれを止める術はなかった。
ただ、汚い路地裏で男の苦しみにのたうっていた。

これからは、男仮面にとって辛い戦いになりそうだ。


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