プールの監視員

プールの監視員


ゴシゴシゴシ、ダラダラダラ。
ブラシでプールサイドをこすると汗が滝のように出てくる。
「ふぅーー」
「高田さーん。もうすぐ開園なんでゲート開けて下さい」俺は声を張り上げる。
「はーい」そうすると高田さんも答えてくれる。
「よっこいせ、今日もあちーな」
俺は24歳、小さなプールの監視員。今日は祝日でこの気温と晴天のせいで客がたくさん来る事が予想される。といっても俺の仕事と言えばこの監視台に座ってプールのかわいい姉ちゃんを見ながら餓鬼を監視するだけだ。楽と言えば楽だが、この炎天下のもとだと地味に辛い。
あっという間に家族連れや夏休み満喫中の地元の餓鬼どもでプールはいっぱいになった。おっ!!可愛い子ハッケーン。そんなこんなで客のハシャギ声を聞きながら何事も無く時は流れ、時計の針は午後1時をさしていた。

「ねえ、お兄さん。あっちで何かやってるみたいだよ」ふと下をみると8歳くらいの可愛い女の子が俺の方をみていた。
「ん?あっち?」
俺は監視台を降りて別のバイトの子に監視台を変わってもらった後、女の子が指差す方向へ向かった。ちょうどシャワー室の中だろうか。このプールには規模の割にシャワー室が二つある、と言っても奇麗な新シャワー室が出来てからは、古い方はあまり使われなくなった。
その古いシャワー室には海パンを履いた4人の中学生の餓鬼と、何故か全裸の中学生の男の子が遊んでいた。どうやらその全裸の子をいじめているようだ。
「おい谷田。その格好でプールで泳いでみろよ」
「やめてよ、いやだよ」
「さっさとしろよ」
「時間稼ぎつまんねーぞ」

ち、めんどくせーな。ていうかなんで餓鬼のくせに髪そめてるんだよ。
「ちょっと君たち。何してるんだい」
「なんだ、監視員かよ。俺たち遊んでるんだからどっか行ってよ」
「すまないけどそうはいかなくてね。そういう遊びは外でやってくれるかな」

こいつら餓鬼のくせに背が高いな。俺と同じくらい170近くあるんじゃねえの。とはいえ、ガタイはまだまだおこちゃまだな。水泳体系とは言えない自分のマッチョな身体を誇らしげに思う。水泳するのに邪魔な筋肉だと言う奴がいるが、まずは俺のタイムを追い越してから言いやがれ。

「兄ちゃん目をつぶってみな、良いもんやるよ」一番背の低い悪ガキの一人がそう言うので、俺は何も考えずに目を閉じた。なにするんだろうか。

“パチン”「はう!!」
そいつは俺の股間に手の甲でパンチを食らわせやがった。予期せぬ攻撃に俺はぎこちなく腰を引き、ジーンと引く痛みに脚を震わせる。バイト先指定の赤と白の競パンの中央はもっこりしており悪ガキどもの格好の餌食になったわけだ。

「くそ、てめえら。なにしやがる」股間を押さえながら悪ガキどもを睨みつける。

「こわいねぇ兄ちゃん。そんなに睨まないでよ」
「大貴、こいつ全裸にしてみない」
「いいね。やっぱり大人のチンコみたいよね」
「てことで、ここで脱いでみ」

「てめえら、ただじゃすませねえぞ」好き勝手言いやがって、こいつら懲らしめてやる。
「そう言いながらなんか情けない格好してますけど」
「もしかして漏らしそうなの?チンコ押さえちゃって」
「だせー格好だな」
俺は耐えられなくなり、俺の金玉を殴ったチビを勢いよく殴り飛ばした。俺の豪腕で顔を殴られれば糞餓鬼はそのまま吹っ飛びシャワー室の床に転がる。この混乱に乗じて、いじめられっ子の坊主は既に逃げていた。

「ぐふっ、クソ」チビは倒れ込んだまま起き上がれない。
「許さねえ、こいつボコすぞ」
一斉に殴り掛かってくる。しかし餓鬼の拳なんて俺に効く筈もない。
”馬鹿が!!”そう思いながら俺は力任せに餓鬼を持ち上げ、一人を投げ飛ばした。力で俺に勝てると思ってるのか。
そしてもう一人の巨漢デブを力任せに担ぎ上げる。すると・・・

「神崎、そいつの股間狙え」さっき殴ってやった糞チビが言うと同時に俺は嫌な予感がした。そしてそれは的中することになる。
デブの体重を支える為に脚を開いて踏ん張ったのがいけなかった。

“バスン”「うぐぇ・・・」神崎とかいう餓鬼が、あろうことか股ぐらにある俺の急所を、後ろから蹴りやがった。俺の大きく開いた脚の隙間を餓鬼のつま先が勢いよく駆け上がり、ぷっくらと膨らんだ男の果実を容赦なく叩き上げる。俺は脚をふるわせ、口をすぼめて何とかデブをおろし、内股になりながらふらふらと歩いた。

くそ、また急所かよ。男特有の鈍い痛みが襲い、わずかながら吐き気を催す、倒れ込みそうになりながらもなんとか踏ん張った。

「お、やるじゃん兄ちゃん、倒れないなんて」
「さすがマッチョ。根性あるな、でもこれはどうだ」その言葉と共に再び餓鬼の蹴りが襲うが、俺は半歩下がり、かろうじて股間への蹴りをずらした。

俺は昔から、”金的食らったぐれえで情けねえ、男なら耐えろよ”なんてそんな言葉を繰り返していた。しかしいざやられるとどうしても体力だけでなく気力まで奪われてしまう。俺は餓鬼どもに囲まれながらもどうにか闘志を奮い立たせた。この場所に人は来ない、こいつら、殺してやる。
不格好だが、金的ばかりやられては勝ち目が無い。俺は注意を払いつつも餓鬼の攻撃を受け止め、一人ずつ殴りとばしていく。
「しね、おらぁ!!」俺は叫ぶ。
しかし多勢に無勢、腕にまとわりつく餓鬼をぶん投げるが、もう一人の餓鬼に気が付かなかった。一瞬の隙を取られ、俺の金玉は餓鬼に掌握される。
「あがががが・・・・」ゴリゴリと金玉が潰され、悲鳴をあげるが餓鬼は手を離さない。それどころか俺が抵抗すればするだけ力を強めていった。

「け、手間かけさせやがって」頬から血を流し名がら餓鬼はそう言う。俺もそうとうやられたが金玉を掴まれたのはまずい。金玉を掴まれた瞬間、俺は蛇に睨まれたカエルのように動けなかった。
「こいつむかつくんだけどどうすん」
「さすがゴリラはタフだな。でもここだけは弱点かぁ!?」屈辱の言葉を浴びせられ憤慨するが、餓鬼の言う通り急所を握られては言い返す事も出来ない。俺はそのまま両手を別々に掴まれ、力が尽きるまで延々と急所を握られた。長時間掴まれれば男の気力を奪い尽くされる。

「くそ、てめえら離せ」
「まだ喋れるくらいは元気だな」餓鬼がそういうとようやく俺の股間から手が離された。しかし解放されたわけではない。
安堵とともに餓鬼を睨むと再び餓鬼の鋭い前蹴りがとんできた。
「ぐえっ!!」もはや俺に抵抗する力は無い。餓鬼どもは俺を再び立ち上がらせ股を開かせ蹴りを見舞う。俺は怒りと屈辱とを感じながらただただ餓鬼どもに己の金玉を差し出した。何発も何発も肉を打たれた。
吐き気とめまいが同時に起き、視界に霞がかかる。そうしたところで腕を放され俺は水に濡れたシャワー室の床に身を投げ出した。
「あぁ・・・・くそ・・・」股間を押さえ、四つん這いで顔をすりつけながら足をバタつかせる。俺は何とかこの地獄のような苦しみを紛らわせようと床の上を転がった。そして餓鬼どもはそんな俺の恥ずかしい姿を見下しあざ笑う。そしてあろうことか再び俺の四肢を掴まえて俺が唯一はいている競パンを剥がしとった。

「いえーい!!競パン取ったどー」
「恥ずかしがるなよ兄ちゃん。チンコ立派だよ」
「ほら隠すなって」そういいながら餓鬼の一人が携帯を取り出しカメラで撮影する。俺は股を無理矢理開かされ、腫れた金玉とペニスを撮られるしかなかった。

「やめろ撮るな、パンツかえせ」俺は心の中で半泣きになりながらも力が出ない腕をなんとか動かそうとした。

「お前ら、こいつ立たせろよ。いいことしてやるよ」そう言うと餓鬼の一人がシャワーの一つを引っ張りだし、蛇口をひねった。俺はその近くに連れられて温水が足下にかかる。餓鬼がシャワーのノズルを回すとそれまで拡散されてお湯が出ていたのが、一カ所から勢いよくジェットのように吹き出した。
「おい、まさか・・・」そのまさかだった。そのジェットを餓鬼はにやにやしながら俺の股間に向けた。
「や、っやめろっっ!!!あ”あ”、う”・・んぐ」
凄まじい勢いの水流が俺の股間部分に集中し、その勢いをもろに敏感なペニスと痛みの引かない金玉を直撃した。そのあまりの刺激に思わず腰を引くが、そのジェットはピンポイントに俺の弱点を襲い荒揉みし、俺の一物は刺激を受けて膨張する。そこめがけて再び水流が襲った。
餓鬼どもはその行為と俺の反応を楽しみ無邪気な笑い声をあげる。俺はただ、脳を破壊するほどの強い刺激に涎をたらしながら、餓鬼達が飽きるのをうめき声を上げながら待った。

どれほど経ったのだろうか、時間が永遠にも感じる。ようやく解放された俺はただただ放心状態で床に転がった。いじめ抜かれた俺のペニスは赤く充血し、金玉は腫あがっている。

「じゃあな兄ちゃん。またあそぼうぜ」
「俺たち明日もくるからよろしくね〜」
「もし明日いなかったら写真ばらまいちゃおうぜ」

くそ、また同じことさせられるのか。だがこんどこそあいつらを殺す。
俺はそう誓い、ぼろ切れのように丸まった競パンを拾い上げて、膨張した股間 を摩りながら監視室によろよろと戻った。



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