甲男学園 学園祭

はじめに
この小説は、妄想さんの学祭警備という小説をオマージュして書いたものです。
https://www.pixiv.net/users/3655415
school

ここは甲男学園高等学校の生徒会室。
円卓を取り囲む10人の生徒が、真剣な面持ちで生徒会副会長の言葉を待っていた。

副会長は司会席に座って眼鏡を正すと、生徒会長での方を見て言った。
「生徒会長、それでは定例会議を始めます」
会長が頷くのを見て、副会長は続けた。

「切迫した議題はいくつもありますが、その中でも今回は来月開催される学園祭について、まずは話し合いたい」
副会長がパソコンを操作すると、スクリーンに去年の学園祭の様子が映し出された。
「えー、1年生は知らないと思いますが、去年の学園祭では、荒れ模様となりました」

カチカチとマウスを操作すると、スクリーンにデカデカと髪を染めてピアスを開けた不良達の姿が映し出された。
何も知らない一年生の役員は動揺した。
この学校にこのような不良たちは存在しない。

「隣高は県内一荒れている有名な不良高です。そんな奴らが毎年、学園祭を狙って荒らしに来るんです」
隣高には荒れすぎて学園祭というものがない。それ故に甲男学園の学園祭に現れて、欲求を満たすのだ。
しかし不良達にまともに学園祭を楽しもうという意識はない。
初めは大人しくしていたが、次第に演し物にケチをつけて罵声を浴びせたり、屋台では金を払わずに飲み食いしたり。やりたい放題やり始めた。

そこで、去年から隣高の不良の入場を認めずに、入り口でシャットアウトした。
「当然不良達が大人しく引き下がるとは思えません。そこで、去年は我が校一伝統と力のあるアメフト部に協力をお願いしました」

要するに屈強な男達に不良の足止めを任せたわけだ。
いくら不良の数が多くても、それ以上の数の屈強な男たちを用意すれば良い。

「その結果、多少の怪我人が出ましたが、学園祭を無事にとり行うことが出来た。今年もお願いする事にしますがよろしいですか?」
「おう!!まかせとけ!!」
アメフト部キャプテンである部長は、胸を拳で叩き、自信満々に言った。
「不良から学園祭を守ってやる」

予算や段取りなどを話し合ったのち、生徒会は満場一致でアメフト部の導入に同意した。

学園祭当日。数日の準備期間を経て、校内の中庭や広場には多くの出店が並んだ。
学生服や部活道着姿の生徒達が和気藹々と学園祭を楽しんでいた。その中には大勢の保護者の姿も見受けられる。

「始まりましたね、会長」
副会長と会長は、生徒会室の窓からグラウンドを見下ろし、その先の校門を眺めていた。

そこには、20名近いアメフト部の男達が、アメフトのユニフォームと防具を着て、集まっていた。
この学校に出入り口はここしかない。それゆえに不良達もこの場所から入って来るしかない。
「ああ、これから彼らの活躍に期待しよう」

一方、グラウンドでは。

「きたきた」
「ん、今回はやけに人数が多いような…」
今日は20人もいかない程度の不良達だったのだが、今年はその倍はいる。

『おらっ、ボンボンども、』
『今年も来てやったぞぉ!?』
みっともない風に学ランを着崩している不良たちの眼光が、アメフト部員達を捉えた。

「かえれ!!ここはお前達が来る場所じゃない」
「そうだ!!かえれ!!」
対するアメフト部は、横一列に整列して、不良達を迎え撃った。
多少不良の人数が多くても、男気溢れるアメフト部員達に恐れはない。

不良達は校内に足を踏み入れ、固まって前進を続けた。

『げっへっへぇ、出たな、今年も出やがったなぁ? アメフト部の野郎どもめ。』
『悪いがなぁ、去年とは違うぜぇ?』
「違うのは人数だけだろ、ここは通さん!!」

『おら、やっちまえお前らっ、』
『いくぜおらっ、でりゃあああっ・・・。』

不良達が力づくで押し切ろうと、アメフト部員達を押していく。
校門の前に並んだアメフト選手の集団めがけて、
まるで山賊の群れの様に、不良たちが突撃していく。
あるいは、機動隊に飛び掛かっていく暴徒の様に。

『おい、フォーメーションDだっ、』
『オウッ!!』
『絶対やつらを中に入れるなぁ!?』

ガシンッ、
ドシッ、
ガッ、
ガツンッ、

アメフト選手で出来た壁と、不良の塊が衝突する。
体の大きなラインマンたちは、筋肉質な太い腕で、
グローブの嵌った手を突き出して、不良共を押し返しにいく。

『ちぃっ、体育会野郎。汗くせーんだよっ!?』
『防具の臭いがクセぇんだよオラッ、』

不良たちは拳を見舞い、足を振ってやくざキックを繰り出し、アメフト選手たちの壁を、ボコッボコッ、と殴りつけるが、
彼らは防具に守られているので、少々の暴力では通用しない。
しかもアメフト部員は、日ごろから鍛えている。多少の痛みには慣れていた。

『いいぞぉお前らっ、その調子だ。このまま校門を守り抜くぞっ!!』
『俺たちの学祭、絶対に守り抜くんだ。フォーメーションAだ!!』

『オウッ!!!』

キャプテンの激励の言葉に部員たちはいっせいに応えた。
腕をお互いの肩に回し、1つの壁となって不良達を押し出した。

こうなれば不良達になすすべがない、前進防具で身に纏った重量級の男達の行進を止められずに下がっていく。
不良共を校門の正面でガッチリと食い止め続ける。

その時、敗走を覚悟した不良の1人が、ガムシャラに行動を起こした。
『ぐっ、糞がっ。アメフト野郎、これでも食らえっ。』

1人の不良の繰り出したそのつま先が、
目の前の白いフッパンの股間をめがけて振り上げられた。

『おぉ!?』
若いアメフト部員は足腰に力を入れて中腰の体制でいたため、股の間の急所ががら空きだった。
不良のつま先が、柔らかな膨らみを押しつぶし、男の胴体へと叩きつけた。

「あぁ…」

多少の蹴りや拳ではビクともしなかった男が、1発股間に蹴りを食らっただけで、膝からズルズルと崩れ落ちた。

その姿を見た不良が叫ぶ。
『おいお前ら、コイツら股間にはプロテクター付けてねぇぞ!!』

不良達はその言葉を聞いて悪魔の笑みを浮かべた。男ならば誰でも経験したことのある痛みと苦しみを不良達はよくわかっていた。

不良達とは対照的に、屈強なアメフト部員達は相手の狙いに気付いて顔を青ざめた。
股間を狙われるなんて思っておらず、プロテクターを着けている男子なんて1人もいないのだ。

アメフト部員達はガッチリと肩を組んで行進しているため、両腕が塞がれていて自分の股間を守るすべはない。
無防備にぶら下げている男の急所は、不良達の格好の餌食となった。

あるアメフト部員は、目の前で無防備にぶら下がる急所を蹴り上げられ、爪先で己の脆弱な双球が押し潰されるのを嫌というほど感じた。内臓を抉るような男として最大限の痛みが襲い、猛烈な苦痛に脚をガクガクと震わせながら崩れ落ちた。そして隊列を崩して、己の急所を必死に押さえて男の苦しみに耐えた。

屈強な男達は、すぐに股間を守ることも出来ずに、目の前で己の弱点を攻撃されるのを絶望して見ているだけしか出来なかった。

あるアメフト部員は不良に両肩を掴まれて、笑いながら言われた。
「やっぱり筋肉野郎にはここだろ」
「ま、まて。そこだけはやめてくれ」
恐怖に顔を強張らせるが、不良が聞いてくれるはずがない。

彼は柔らかい睾丸を、硬い膝で打ち上げられ、断末魔の悲鳴をあげた。
手で股間をガードしようにも、両肩を大きく広げてスクラムを組んでいるため、すぐには防げない。

膝蹴りによってシェイクされた睾丸は、追い討ちをかけるように何度も跳ね上げられた。
衝撃に弱い雄の双球を、膝上でおもちゃのように跳ね上げられ、ヨダレを撒き散らしながら男の悲鳴を上げた。
可哀想な彼は、ズルズルと崩れ落ちて、股間を押さえながらウンウンと唸るしかなかった。

あるアメフト部員は不良の狙いにいち早く気がつき、すぐさま両脚を閉じた。太もものプロテクターが互いにガッシリと合わさり、急所を蹴られる心配は無くなった。
雄の苦しみを回避したと思って安堵した瞬間、フットパンツの己の柔らかな膨らみに相手の手が伸びてきて、ガッシリと掴まれた。
パンツの下はサポーターのケツワレを履いていて、それが男性器を前に押し出していた。太ももを閉じるだけでは不十分だったのだ。
危機察知能力の高い彼だが、結果的に長くツライ玉責めを食らう事になった。

不良は手加減を知らない。ガッシリと掴んだ急所を離すこともない。
「お、おい。お願いだからやめてくれ」
慌てて懇願の言葉を口にするが、不良はニヤリと笑みを浮かべるだけだった。
「いい声で鳴けよ」

力任せに急所を握りつぶされ、アメフト部員は男の痛みと、なすすべなくやられる不甲斐なさを感じながら、うめき声をあげた。
「くぉぉぉ!!」
柔らかなフットパンツに包まれた男の膨らみに、不良の分厚い指がズブズブとめり込んでいく。

金蹴りとは違い、握りつぶし責めは他のアメフト部員よりも長く、そして強く続けられた。
ヘルメットの中で苦痛に歪む顔を不良は楽しそうに覗き込んで、ゴリゴリと睾丸を弄ぶ。
気の強いアメフト部員にとっては、これ以上ない屈辱だった。

「おっ!!うぉ!!離してくれ!!お願いだ!!」
大事な所を握られてプライドを捨てて叫ぶが、男を苦しめるためだけの握りつぶしは終わらない。
「何言ってんだ。辛いのはこれからだぜ」
その言葉と同時に、先ほどの握り潰しがウォーミングアップだと思うほどに悲惨な潰しが行われた。
ケツワレの中のゴロゴロとした睾丸は、めいいっぱいの力で握られて、歪にひしゃげていく。
アメフト部員はあまりの激痛に我を忘れて不良の手首を必死に掴んだ。そして頭突きを繰り出した。

不良の鼻が潰れ、血が流れるが不良は頑として手を離さない。

「あぁぁ!!はなせ!!はなせ!!」
玉へのダメージは加速度的に蓄積していき、生命の危機を感じるほどまでなった。

「た、たま……お、おれのたま……」
ついに、アメフト部員はヘルメットの中で泡を吹いて白目を向いて失神した。

このようにして、弱点を突かれたアメフト部員達は、雪崩のように崩れ落ちて、重いプロテクターを着たまま次々に地面に倒れこんだ。
そして、己の弱点を労わるようにかばい、脂汗を流しながらウンウンと唸るだけだった。

「キャプテン!!ダメです!!態勢が崩れていきます!!」
「持ちこたえろ!!股間を守ってなんとしても不良を抑えるんだ!!」

25人いた部員達の半数が金的を食らって倒れ込んでいる。残り半分も自らの股間を守りながらズルズルと後退するしか無かった。

キャプテンは焦りに焦った。生徒会で大見栄を切ったものの、このままでは学園祭を台無しにされてしまう。

『へへ!!脳筋野郎どもだぜ!!弱点丸出しとはな!!』
『おらぁっ、デカい図体しやがってこのっ』

何人かの不良達は、倒れこむアメフト部員達に更なる暴行を加えていた。

不良達の猛攻を押さえることが出来ず、何人もの不良達は、アメフト部をすり抜けて、学園祭に向かってしまった。

「くそぉ…。動ける奴!!これ以上先に行かせるな!!」
「う、うす」
「はい!」
キャプテンは声を張り上げるが、部員達の返事は弱々しいものだった。

「す、すみません。キャプテン!!もう止められません!!」
仲間がバタバタと倒れていく。

なんとか自分の股間を守ってきた部長だが、ついに不良達の魔の手が迫ってきた。

不良達の手がキャプテンの肩や足に伸びる。
キャプテンは、すぐさま手を払いのけて、不良を放り投げて引きずり回した。
「俺がこの程度でやられると思うなよ!!」

腕を掴まれようが、脚を掴まれようが、男の意地を見せて次々と不良達を払いのけた。

「おら!!かかって来い!!」
暴れまわる姿はまるで修羅のように見えた。

「こいつ、つぇぇ!!」
「おい!!弱点を狙え!!」

複数人を相手にすると、必ず隙が生まれる。
両腕を二人掛かりで掴まれて、後ろから羽交い締めをされる。
すぐさま後ろに頭突きをかまして羽交い締めを逃れるが、目の前にいた不良の攻撃を防げなかった。

革靴の鋭い爪先が、キャプテンの股にぶら下がる睾丸を蹴り上げた。
股をすぐさま閉じようとするが、間に合わなかった。

パスン!!
「ぐぅぅ……」

急所を蹴られて動きが止まり、膝から力が抜けてズルズルと崩れ落ちる。
両腕を不良たちに掴まれて、股間を終えることもできない。
そしてメットを脱がされてしまった。

髭を蓄えた精悍な顔つきの素顔が不良達の親玉の前に晒された。
暴れまわったのと、防具の暑さで、汗びっしょりだ。

『よお、武田。去年ぶりだな。去年の礼をしに来たぜ』
不良の親玉に向けて、キャプテンはツバを吐きかけた。

『っっ!!』
『三山さん!!』
『てめぇ!!』

キャプテンの武田は、不良達から顔面を殴られ、腹にヒザ蹴りを食らった。
しかしこの程度の攻撃では、コンタクトスポーツになれた武田には対して効かない。

それを知った三山は、眉間にシワを寄せて、ツバを手で拭いながら言った。
『この状況で反抗するとは男らしいじゃねぇか。おい、コイツの股を開かせろ!!』
武田は暴れるが、ガッシリと不良達に捕らえられて脱け出せない。
「はなせ!!くそ!!」

不良達の総出で、武田の鍛え上げられた脚がジリジリと開かれていく。
男子最大の急所を無防備にされて、武田は恐怖で顔を引きつらせた。

『いいねぇ、そのビビってる顔。去年はそんな顔見られなかったからな。いい声で泣けよ』

「あぐっ!!」
「ぐぉ!!!」
「うぅ!!!」

急所を蹴り上げられるたびにガタイを大きく仰け反らせる。
武田は男臭い顔を歪ませて、雄の痛みに耐え忍んだ。

膝をガクガクと震わせて崩れ落ちそうになるが、不良達は許さない。
苦痛を与えるために間も開けずに連続で金玉を蹴り上げた。
痛み意外の思考がかき消される。

股間を守ることも、急所を押さえて転げ回ることもできない。
自然と目からは涙が溢れ、鼻水とヨダレで厳つい顔が崩れた。

「どうだ?まだ抵抗するか?」
10発以上蹴られて放心状態に陥った武田に、不良は問いかける。

「うぅ、それは……」
本能に任せて今すぐ負けを認めれば楽だった。どうせ学園祭はすでに台無しにされているのだ。
だが、同じように不良達にやられた部員達が、自分を見ていた。
自分に期待をしていた。こんな情けない格好でも、心まで屈服するわけにはいかなかった。
「それは…できない!!」

意識を失いそうな腹痛とタマの激痛だが、かろうじて反抗した。

『そうか、これならどうだ?』
「ぐっ!!」

武田の睾丸は度重なる蹴りによって腫れて熱を持っていた。
触るだけでも痛い場所を、不良は下からすくい上げるように握ってきた。

男の命と言える場所を掌握され、武田は恐怖した。これ以上やられるとヤバイ。

「お、おい。はなせ!!」
『負けを認めるなら離してやるよ』

不良はそう言って、武田の睾丸をギリギリと握りしめていった。

「ぁああああ……」
握りつぶしから逃れようと腰を引くが、後ろの不良に腰を押されて逃げられない。

脆弱で敏感な睾丸は、圧力をかけられると内臓を締め付けられるような痛みを生み出した。
そして、胃の中のものを全て吐き出すような嘔吐感に襲われた。

「キャプテン!!しっかり!!」

もうだめだ。
意識が朦朧とする中、声を聞いた。

『大変です、三山さん!!』
『ぁあ!?』
『空手部の連中が迫ってます!!』

それは状況を変える救いの手だった。

『おい、そいつらにもタマは付いてんだ。やってやれよ!!』
『それが、あいつら金玉防ぐのめちゃめちゃ上手いんす!!』
『ぁあ??』
『このままじゃやられちまうっす』
『くそっ!!お前ら!!ぶっつぶしに行くぞ!!』

三山の手が睾丸から外れ、ようやく玉攻めから解放された。
武田は膝から崩れ落ち、そして頭を地面に擦り付けて悶絶した。
いたぶられた股間を両手で押さえ、亀のようにうずくまった。
キャプテンの元に集まった部員達に腰を叩いてもらい、男の苦痛が去るのを待った。

「ぁあ…タマ……くそぅ……」
「キャプテン……」
周りの屈曲なアメフト部員達も、同じように不良に金的を受けたから、辛さはよくわかっている。
なんとも言えない重い空気の中、男たちはお互いのタマをねぎらった。

「くそ!!不良たちのやつ、無防備な股間を狙いやがって」
「何度も膝で蹴り上げてきやがった。まだいてぇよ」
「俺も思いっ切り握ってきやがった。俺のタマは握る場所じゃねぇのによ」
「ああ」
「まったくだ」
「俺悔しいな、これだけ鍛えてるのに不良に負けちまうなんて」

男達は何も言わないが、誰もが同じ気持ちだった。股間を狙われることを想像できたら結果は違ったかもしれない。

「キャプテン!!」
武田は股間を片手で押さえながらも、何とか上体を起こした。
顔は真っ青で、まだまだ金玉のダメージが回復しているわけじゃない。

「みんな動けるか?」
「うす、でもキャプテンが…」
「俺は…もう大丈夫だ」

「い、いいか。俺たちはまだ不良に負けちゃいない」
「う、うす?」
「今すぐ空手部に加勢するぞ!!学園祭を守るんだ!!」

アメフト部員達は再び金的を食らうことを想像してしまったが、恐怖よりもやり返したいというか気持ちの方が大きくなった。

「そうっすよ。やられたままじゃ悔しいっす!!」
「そうだそうだ!!」
「今度は金玉やられないようにぶちのめしてやろうぜ!!」

キャプテンの言葉に部員達の士気も再び上がっていく。

キャプテン率いるアメフト部員は、痛む股間を押さえながら、空手部達の加勢に入った。

空手部と共闘し、不良達をバタバタと倒していく。

「おい武田!!タマやられて負けたと思ってたが大丈夫か?」
「へっ!!これからやり返してやるよ!!」
「それは頼もしいな」

空手部の部長と肩を並べて、不良達と対峙する。
仕返しとばかりに、不良達の股間を狙って、何人もの不良を悶絶させてやった。

『くそ!!覚えてろよ!!』
三山率いる不良達は、空手部とアメフト部にコテンパンにやられて、学園から敗走した。
空手部にもアメフト部にも若干名の被害が出たが、幸いなことに一般の学生達に被害が及ぶことはなかった。

途中、何度か股間に攻撃を食らった部員達が、辛そうに股間を押さえて集まった。

「キャプテン、やりましたね」
「ああ、お前達のおかげだ」
「キャプテンこそ!!」
「でも、俺もう金的はこりごりっす」
部員達はうなづいた。

「何言ってんだ。来年のためにも金的を食らっても耐えられるよう特訓するぞ!!」
「えぇ、キャプテン勘弁してください」

アメフト部員達は笑いに包まれた。
そして確実に部員達の結束が深まっていった。

生徒会室では、生徒会長と副会長が窓からその様子を見ていた。
「会長、一時はどうなることかと思いましたが、不良達を撃退できましたね。バックアップに空手部を配置するとは流石です」
「ああ、これならば学園祭も絶対成功する。空手部とアメフト部のおかげだ」
「てことは来年も?」
「ああ、学園祭の守りを彼らに頼もう」

アメフト部と空手部が身体を張って守ったおかげで、生徒達は安心して楽しむことができた。
甲男学園の学園祭は大成功に終わることができた。

めでたしめでたし

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